読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

『夜のピクニック』

夜のピクニック

本を読むのが速いわたしだけど、この本は速く読み終わりたくなかった。いつまででも、彼らの夜のピクニックに同伴して、読んでいたかった。なぜか、大した事件が起こったわけじゃないのに、泣けてしまいました。そのシーンは、泣くようなシチュエーションじゃなかったけどね。丁寧に積み重ねられてきた心理描写の果てに、主人公の緊張がほどける場面だったから、こっちの涙腺もゆるんだのかな。