明けて土曜は映画、映画は野次喜多。なんだかほぼマンガ版のおもしろいとこと感動するとこだけで、暗黒面が感じられなくて、そうだなあ、ジャズが一節流れる『陽気な殿様』や、時代劇ミュージカル映画『狸御殿(最近のリメイクじゃなくて若尾文子のほう)』の末裔って感じだったなあ。おもしろかったんだけどねえ、おもしろかっただけなんだもん。あのマンガの黒々としたとこに行くかと思うと、行かない。お、行きそうになるか? と思うとスカされる。原作ファンには物足りねぇです。
それともあの明るく楽しい映画で、マンガ版のディープな世界に引きずり込もうという魂胆が隠されているのかしら。