好みか硬直か

小説に関してはノンフィクションの世界にのめりこむには、自分自身の人生に『小説より奇なり』なデータが増えてしまって、よほど巧くないとノレなくなっている。
音楽に関しては、それとは逆に、自分に継続的な音楽的素養がないために、過去にこころよかったものや、それを彷彿とさせるものを聞きがちな気がする。認めたくはないが、そういう傾向がちょこちょこ顔を出すのは否めない今日この頃。
たとえば、さいきんリピートしてまで聞いているＣＤというと、ＹＭＯのあのゲーム音楽な音曲たちを中心に生音で再現した『Acoustic YMO』、ジェフ・ミルズの『Choice: Collection of Classics』、オーブの『Orbus Terrarum』、そして菊地成孔の『CHANSONS EXTRAITES DE DEGUSTATION A JAZZ』、『VENDOME,LA SICK KAISEKI』と、なつかしい匂いのものが多い。
こういうのって、範囲が定まって落ち着いてきたと見るべきか、加齢ゆえ、新規で好みの刺激を探求する体力が落ちてるのか。
そんなことを考えながら、連れとタワレコでお買い物した『南米のエリザベス・テーラー(DVD付)』や『MUSICAL FROM CHAOS 2 [DVD]』、『SING A SONG』などを見たり聞いたりの週末。