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[読闘][乙女]「週刊新潮」の亡国見出し

ワイド 君 た ち に 明 日 は な い
【4】「谷亮子」とホリエモン女性広報は「平成の勘違い女」*1

この見出しからあふれ出すネガティブなパワーは、「ああ、仕事しながら子どもを持つと、こういう風に叩かれるんだ… どんなにいい業績挙げてても… いや、むしろ、仕事でいい業績たたき出せば出すほど、こういうふうに男から妬まれるんだ…」という気分を、働く女性や、子どもを持つことを躊躇している女性、そして、そのような女性をパートナーに持つ男性、そうした女性を子どもに持つ親たちのこころにじわじわと染み込ませるだろう。

ジャーナリストなら、この国の行く先が少子化という理由もあって危ないことを、知らないでいるとは思えない。知らないとしたら怠慢そのものであり、時代情勢を知る努力をしないという態度はジャーナリストとして不適当である。そうした人物が、未来が開けている人間や優秀な女性への妬みやひがみを、毎週確実に車内吊りや、新聞への広告掲載が行われる、社会的影響力の大きい雑誌によって撒き散らし、少子化を促進させる「気分」を蔓延させることは、亡国に荷担する罪だ。

記事内容が実際にはどのようなものであれ、実売の際よりも車内吊りや新聞広告で人目に多く触れるこのような見出しを書き、またその掲載を許可し、その思惑にまんまとはまって「谷亮子キモい」とかいうヤツがいるような風潮だから、いつまで経っても少子化なんだっつーの!  

ああ、もう怒りすぎて平静な文体を保てませんよ。だってさ、どこが「勘違い女」なのかわかんないよ! 本業で「勘違い」したっていいだろうっていう「世界一」って偉業を何度も成し遂げて、プライベートでは子を成して、さらに本業での偉業達成を狙うって、働く女子の光ですよ、ある意味。

そういうわけで、今号を以て「週刊新潮」*2は働く女子の敵ってことで!

*1:週刊新潮」2005年7月14日号より。

*2:http://www.shinchosha.co.jp/shukanshincho/