『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』@バルト9
二回、泣いた。
一つは、輪転機を間近で見たこともあるので、あれに時間ギリギリでGO!が出るところ。ふつうは泣くような場面じゃないと思うけど、仕事での校了の緊張からの緩和が蘇ってきたのもあってか、涙が出た。
なお輪転機のシーンは写真製版ではなく、活字で活版なので、いにしえの紙面づくりに興味のある人にはどれもたまらないシーンだと思う。
もう一つはNYタイムズに続いてワシントン・ポストにも差し止め命令が出されて、他紙が報道の自由のために揃って一面で「ペンタゴン・ペーパーズ」を取り上げて連帯するところ。
日本で政権による検閲があらわになった場合、日本の新聞社はこんなふうに報道の自由と国民のために連帯するだろうか? そのことによって、この映画で滲んだような熱い涙を流す状況はないだろうと、90%、諦めている自分がいる
大手紙にこの作品の映画評は載っているけど、そこのデスクや偉い人がこれを見てなにか変わってくれることは、ないんだろうなあ。
ちなみに字幕はこの予告編の方が好みの日本語です。そのつもりで見に行ったら、本編字幕は趣が違いました。
そしてレディースデイなのにもかかわらず、バルト9の最上階のかなり大きなスクリーン、あんまりお客さんが入ってないのは残念。面白いのに!
ここからは日記。
今日は自宅でのラジオ体操第一の時点で「あ、バレエのレッスン無理だな」というほど身体が硬かったので、予定を切り替えて映画を見に。ほかにも見たい作品がたくさんあるけど、アフターファイブというもののない身なので休みに見るしかない。
昔は休みに映画のハシゴをしても、出社前に映画を一本見ても、ぜんぜん平気だったのが、さいきんはそれをやると仕事が終わるまでに「目の体力」が保たないのだ。つまり、これが疲れ目かー、と実感する。
今日も時間的には『ペンタゴン・ペーパーズ』を見てごはんを食べて、『シェイプ・オブ・ウォーター』を見れなくもなかったけど、強風で鉢植えも心配だし映画は一本だけにして帰宅。
と言いつつ、バーカウンターみたいな小さなパフェ専門店で小ぶりのパフェは食べてきた。
なお、心配な鉢植えはブルーベリー。今年はずいぶん早く花が咲いたので、これで鉢が風で倒れたら、果実の収穫に影響が、というどこまでも食いしん坊な動機です。