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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

『刹那』

刹那小沢健二はなんでこんなアルバムタイトルにしたんでしょうね。『犬キャラ』を廃盤にしたことといい、そんなに若かった自分が嫌いなの? と、友人と「…」となったことも。ジャケットが微妙なデザイン違いで三種類というのも、意図がよくわからないしね。

でもねえ、ずっと捨てられずに持ってたCDシングルがこうして一枚になると、もはや小沢健二はあのころの自分を完全に脱皮して、なにか違うものになっちゃってるんじゃないか、という気さえします。なんかね、一曲目の始まり方のぞんざいな感じとかがそう思わせるのです。そうじゃなかったら、サリンジャー気取りも行きすぎ!

わたしはといえば、それぞれの曲に色濃くしみついた若気な切ない思い出が次々よみがえってしまって、でも「ながら聞き」はとうていできないというありさまで、成長もなにもあったもんじゃないって感じです。