鬼のような速さで
今週のお題「鬼」で思うのは、新型コロナとそれへの研究や対応の猛スピード具合。あっという間に古びてしまうだろうから、コロナ禍下をテーマにした創作SFは薄い本にするつもりなく、ブログ以外ではサークルの月報のようなものに専ら載せているのだが、それにしても設定に追いつかれるのが速い。
12月末に『コロナ禍下での生活:近未来編』では、「そういうこともありうる」と思って書いた変異株が書き終えてすぐにニュースになり、今日さらにまた変異していることが報道された。
同じ作中に書いた「電車内コクーン」も、似たような発想の実証実験が始まった。
ところでSF作家はこの「コロナ禍現実追い付かれ問題」とどう向き合っているのだろう。作家「よし、入稿!」、編集「先生、変異株発生したのですが、ワクチンで撲滅エンドどうしますか?」、作家「お、おのれコロナめ……!」みたいなドタバタが現場ではやっぱりあるのかなぁ。