読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

レッツ軽率ライティング!

例年なら古本まつりの神保町、今年は「神保町ブックフリマ」と、

note.comと「おもしろ同人誌バザール」が開かれました。

hanmoto1.wixsite.com

どちらも新型コロナ感染防止対策が取られていて安心。といっても前者は「本の雑誌」社さんにしか行かなかったので、ネット上の情報からの印象です。

 

https://twitter.com/Hon_no_Zasshi/status/1322704869698928642?s=20

https://twitter.com/Hon_のno_Zasshi/status/1322704869698928642?s=20

「神保町ブックフリマ」の「本の雑誌」社さんで買ったのはこちら。買おうと思っていた本がサイン本になっていた左の本と、欧州で再度ロックダウンになる今、日本でもこの冬、必要な心構えかも?と、右の本を。

スーツは、スーツが着られるというだけで男に生まれたかったとかなり悔しい思いを抱いたことのある(けど生物学的に男になりたいというわけでもない)衣服なので、スーツがいっぱい出てくるこの本も歯噛みしながら読むんだろうなと思うと、買うのを躊躇していたんですよね。

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おもしろ同人誌バザールのほうは、午後6時までと勘違いしていたら、16時までだったので、どうしても買いたかった岡田あ〜みん同人誌のブースのみ滑り込みで。リアルで「あ〜民ですか?」と問われる日が来るとは、感慨深いものがあります。

時間を勘違いしていなければ、ほかにも回りたいサークルがいくつかありました。こちらとか。

 

そして「おもしろ同人誌バザール」でうかがったブースと入手したヤバいブツはこちら。

 

 

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ところでこの↑写真には映っていない、岡田あ〜みん及びりぼん・ちゃお本と無関係な内容のペーパーのあとがきに、真理が書いてありました。


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正に! よーし、これからもオフセ本コピー誌月報と、軽率に書いちゃうぞ!

隅から隅まで読んだらこれでたぶん半年は潰れるっていうくらい濃い、この同人誌たちみたいにはいかないけどね。

黒タピオカ入りバニラミルクの精

オフィスビルの10階でひとり深夜残業していたコロナ禍の、残暑厳しい秋の夜だった。ベランダ方面から窓になにかぶつかる音がするので振り返った。うわっ、誰かいるし、窓ガラスこつこつ叩いてる!強盗か? しかしそいつは強盗にしてはおしゃれすぎる格好をしていた。白地に不規則な黒の水玉の散ったおしゃれカットソーに、カラーコーディネートしているのか着けている布製マスクも本体は白、耳掛け部分は黒の短髪の茶髪男子だ。

zoomを立ち上げ、何かのときには誰かリモートワークで起きてるやつが見てくれることを祈りつつ、三つある窓のロックを解錠、10センチちょっとの隙間を開けたところで、そいつは甘ったるいバニラの香りとともにぬるりと室内に入って来た。えっ、ちょっと待て、猫でもないのに、今、どうやって入った? 混乱していると、そいつは言った。

「こんばんは、先日、助けていただいたブラックタピオカ入りバニラミルクっす。愛称、黒タバミっす」

「は?」

黒タバミ「あの、こないだUber eatsの誤配で隣の空室のドアノブに下げられてたのを連絡してもらったじゃないっすか」

そういえばそんなことがあった。Uber eatsには「そっちで処理してくれないか」と言われたのだが、甘い飲み物類が苦手、タピオカドリンクももちろん嫌いで触れたくないのと、Uber eatsへの教育的指導として突っぱねて引き取りに来させたのだ。

それにしてもこいつがあの時助けたタピオカドリンクだとしたら、ずいぶんフランクというか上から目線ではないか。

「はあ。どこから来たの?」

黒タバミ「屋上のヘリポートまでヘリで、そこからはロープで」

「あの、インターフォンって知ってる?」

黒タバミ「機械通すと人の姿に見えないんすよねえ。カップ入りのブラックタピオカ入りバニラミルクのままなんで、下手したらインターフォンのカメラの視野から外れる可能性があって」

「それで肉眼で間違いなくヒトに見える方法にした、と」

黒タバミ「はい」

「……」

漂う甘ったるいバニラの香りが濃くなってきて気分が悪い。室内の酸素が薄くなった気さえする。

「じゃあ、この部屋の入り口から出て行ってくれるかな?」

黒タバミ「や、恩返ししないと帰れないっす」

「この部屋から出てエレベーターに乗って帰ってくれることが恩返しだから」

黒タバミ「……。帰るとこが、ないんすよ」

「そんなこと言われてもね」

黒タバミ「あのあとお店、潰れちゃって」

「いや、うち関係ないし、もともと隣のオフィスへの誤配でしょ? 恨むなら誤配したUber  eatsの配達員に」

黒タバミ「いや、自分、恨みとかじゃなくってマジ恩返しで来たんすよ」

話が通じなさそうだ。その間にも部屋に漂う甘い香りはどんどん強くなってきた。割り箸を持って空中で振り回せば綿飴でもできそうな具合だ。

黒タバミ「そもそもタピオカ界の雄、ゴンチャ・ジャパンの社長に原田泳幸が去年の12月に就いたのが不幸の始まりなんすよ」

いや、タピオカドリンク屋の大量閉店は新型コロナで客足が激減したせいだろ? いくらあの原田がキング・ボンビー伝説持ちでも、タピオカ業界ごと葬り去る濡れ衣着せるのはどうなんだ? うう、しかし言い返そうと口を開けるだけでこの甘ったるい匂い。たまらん。頭も痛くなってきた。

「とにかくそれもうちに関係ないから」

なるべく息をしないようにしたまま早口で言って、黒タバミ男子の両肩を後ろから掴む。

黒タバミ「ちょちょっと何なんすか?」

息を止めてぐいぐいとそのまま押してオフィス入り口脇に片手で男子を押し付け、片手でドアを開け、足でドアを押さえて両手で男子を外へ押し出し、入り口を閉めて施錠した。その途端、視界は白い靄に包まれた。

 


「タカハシさん! タカハシさん!」

デザイナーのフクナガさんの声が聞こえる。パシッ! いてっ、な、何? 視界に飛び込んできたのはオフィスの相も変わらぬ味気ない天井と、リモートワークをしているはずのデザイナーのフクナガさんの眉間に皺の寄った顔、そして振り上げた左手だった。

「わっ、ちょっと待って! 起きる! 大丈夫だから!」

フクナガさんの眉間の皺が解ける。

「よかった、急にzoom立ち上がって何かと思ったら」

そうだ、あいつ! あのあとまた侵入してこなかっただろうな?

「入り口のドアにタピオカドリンクぶちまけたみたいになってますけど、タカハシさん、もしかして……痴話喧嘩?」

「えっ?」

「よく見えませんでしたけど、なんか若いおしゃれ男子連れ込、や、一緒にいました、よね……?」

フクナガさんの眼がキラキラしている。くそっ、機械を通すとタピオカドリンクにしか見えないんじゃなかったのか? やっぱりあいつ、オフィス狙いの強盗か不審者だったんだな。

「わたし、誰にも言いませんから。ほかにzoom入ってた人、いませんでしたし!」

フクナガさんの眼がいっそう輝きを増す。マスクをつけているせいか、眼の輝きが際立って見える。鼻息も荒いようだ。そうだ、フクナガさんは重度の妄想族で腐女子だった……。

「それで、やっぱりその、タカハシさんが振った感じ? だから彼、腹いせにタピオカドリンクぶちまけて帰ったんですよね?」

昨晩ほどではないが、オフィス入り口からバニラの甘ったるい香りが漂う。頭が痛い。

「だって、出張ゲイボーイでタカハシさんがチェンジしたなら、お店の評判にもかかわるし、タピオカぶちまけたりしませんもの」

違う、違うんだ。しかし……、どこから何をどうやって説明すればいいんだ。頭痛は止まない。

 


その日は結局、不審者がタピオカドリンクをオフィス入り口外にぶちまけたという理由で警察に連絡し、その立ち会いのもと、ビル管理室でビル1階の一つしかない共用エントランスの昨晩の映像を見せてもらったり、そしてあのおしゃれ男子が映っていないことを確認したりして終わった。フクナガさんは、

「えっ、じゃあこのビル内のほかのオフィスの男の子ですか? 彼」

と、妄想を更新させていたが、そうではないことを祈りたい。むしろ本人が言っていたように、タピオカドリンクの化身であってほしい。フクナガさんはそう考えるわたしと一緒に、ぶちまけられたタピオカドリンクを片付けてくれたあとに帰って行った。

それからわたしはテイクアウトの夕食を買いに、ひと気のない街に出た。今日も人がいなさすぎて感染しようもなさそうだ。

予約しておいた焼肉弁当を片手に下げオフィスに戻ってくると、またしても隣のオフィスのドアノブに何かがかかっている。大きさからしてそれもなにかの弁当のようだったが、わたしはなるべく見ないようにしてオフィスに入った。今回はどこにも連絡はするまい、と心に決めながら。

 

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※「月刊暗黒通信団注文書」2020年10月号初出、一部改訂

東京バレエ団「M」モーリス・ベジャール振付@東京文化会館

三島由紀夫没後50周年記念公演とのことで十年ぶりに上演されるバレエ、三島由紀夫をモチーフとしたベジャール作品「M」を見てきました。

 

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ベジャールが能や狂言、歌舞伎、盆踊りの日本の踊りの動きに精通していて、スムーズにバレエに取り込んでいるのは憎たらしくなるほど。

幻想的なところは泉鏡花を思わせるところもあり、三島の鏡花への評価はどうだったのだろう、と確かめたくなったり。最初と最後に三島を導くお祖母さんは、若いお母さんだったら鏡花の世界だよなあと思いながら見ていました。周りは『天守物語』のごとく、人間ではない美しい海の精たちに囲まれているわけだし。

和弓のシーンは、「もちろんこの後に聖セバスチャンが現れるんだよね」と思ってはいてもヒリヒリする緊張が漲り、満月のような鏡と、海のように波打つ膜も面白かった!
ダンサーが仰向けで大の字や腹這いになると、鏡のなかでは磔になっているようで、聖セバスチャンからの連続かなと思ったり、あの膜の上でよく滑らず踊れるなあとヒヤヒヤしたりとか。

あと、あんな大きな鏡を歪みなく作るのって凄いな、とか、金閣寺のシーンの背景のあれは茶室のにじり口なのかな、とか衣装の色は初演からこれなのかな、とか踊り以外にも気になるポイントがあり、舞台上でもあちこちでいろいろなことが起こるので、目が忙しい舞台でした。

そして、自分でも意外だったのは、今まで三島由紀夫にそう思ったことはなかったのに同情の思いが湧いたこと。死なないとペルソナを統合できないところまで来てたんだなあ、という同情なので、三島はそんなふうに同情されるのは厭だろうけど。

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エロティック笹団子

約一か月ぶりのご無沙汰でした。さて先日、好奇心に抗えず、変わり餡の笹団子を買ったのです。

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スタンダードな笹団子に食い込むギラギラしたどぎつい紐の色が、なにかを思わせる……。そこで、笹団子の郷に所縁のある旧友に知らせてみました。

 

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わたしたちは入った中学で知り合って、それ以降ずっとこんな中学生風味の会話をしているのです。まあ、年齢的にこんなバカバカしい話ばかりでもないのですが、単に中学時代の過去話に浸るようなことはないのに、なぜテンションは中学生時分に戻ってしまうのか?は、謎です。

#391045428:さよなら玉川改札、さよなら東急東横店

小さい頃の渋谷は「歯医者の町」だった。公園通りの今のマメヒコあたりか少し下ったあたりの雑居ビルの歯科に、虫歯でもないのに歯の矯正のために、定期的に抜歯につれていかれるのだ。
有楽町線江戸川橋から市ヶ谷へ、市ヶ谷から国電(あの頃はJRのことをそう言った)で新宿経由で渋谷へ。代々木で乗り換えたりとか、半蔵門線に乗り換えたりだとかした記憶はない。渋谷駅に着くといつも階段を降りて地上へ、そしてハチ公の横を通って公園通りに向かった。
あるときなどは、母方の祖母、父方の祖母、母となぜか三人も大人が付いてきて、「この狭い雑居ビルの歯科医院に迷惑なのでは」と居心地が悪かった覚えがある。
大きくなってからは、つみきみほさんを見かけてお顔の小ささにびっくりしたり、美輪明宏さんを見かけて(まだあったジァン・ジァンの手前で)「本当に上下レースの白いスーツを着てらっしゃる!」と感動したりした。
大人になってからは通勤の始点だったり、春のアースデイ東京で、Students for a Free Tibet Japan のブースを出すのに何年も通ったりもした。玉川改札付近の石造りの階段とかは、こちらも建て替えでもうない四谷の小学校校舎の石造りの階段に雰囲気が似ていて懐かしかった。
その間、友達や親戚との待ち合わせの定番のハチ公は位置が変わったりなんだりしていたけど、東急東横店がなくなるなんて、ましてや玉川改札がなくなるなんて、夢にも思わなかったな。
今日、通りかかって見たそこには、そんな「夢にも思わなかったひとが見た玉川改札付近の夢」みたいなアートが、慣れ親しんだ壁やシャッターにたくさん描かれていた。夢だから、明日には消えてしまうけど。

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このタイルとももうお別れ◆◇◆

サラダ音楽祭メインコンサート@東京芸術劇場コンサートホール

salad-music-fes.com

とても久しぶりにホールで生オケ生ソプラノ生オルガンを聴いている体感で、自分がいかにこれを欲していたのかを実感して涙ぐんでしまった。

 

NoismはB席しか取れなかったのもあり、やや見づらいところもあったけど、満足。大満足ではないのは、『Adagio Assai』のスクリーンを使う演出は、舞台上にダンサーだけがスクリーンの前に存在する形式じゃないとのめり込めないなと思ったから。今回はオケの後ろ、舞台後方にスクリーンがあり、主にオケの前でダンサーが踊る形式だった。上から見下ろすB席じゃなければ違和感ないのかな? と思ったけど、Noismオフィシャルの一階席から見た写真でも、やはりスクリーンとダンサーの間に楽団が居る存在感が。

Noismの『Adagio Assai』 やその他のスクリーンを使う作品は、スクリーンに投写されるダンサーの過去の動きと、ステージ上の同じダンサーの現在の動きが緊張感を以て対峙する、のを観客が固唾を飲んで見守る、という作品だと思っているので、スクリーンとダンサーの間に夾雑物があってはいけないと思うのですよね。かといって都響のコンサートで都響がオケピに入るのも変だろうしなあ。

 

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『Fratres III』は舞台が暗くないと入り込みにくい作品だと思うのだけど、今回はこの曲の難しいヴァイオリンソロを、都響コンマスが華々しく弾きこなしていたのには驚嘆した。これまであの曲のヴァイオリンソロはソロじゃなくて二重奏かと思っていたんですよね。まさかあれを一人で弾いていたとは……。これを生で聴くためなら舞台が明るくても仕方ないかな。いや、どうだろう。そんなことを考えた夜でした。

安野モヨコ ANNORMAL展@世田谷文学館

◆会場にて

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安野モヨコ展、素晴らしかった〜。平日だからか人も少なくて、ゆっくり見られました。殺人的に暑い日だったので(ってもうここしばらくずっとですが)、会場の世田谷文学館最寄りの芦花公園駅に着いて、まずはレモンミルクのかき氷。すごく暑い日で自分が蓄熱してないと、クーラー効いた室内でかき氷食べられないので「今日だな!」と。なお蓄熱が足りないとすごい勢いで内臓が冷えておなかがいたくなります……。
 
そして食後は暑いなか世田谷文学館へ。モヨコ先生のサインがある入り口から入って、生原稿、生原画の、印刷には表れない筆圧みたいなものや、印刷物より綺麗なカラーをうっとりと眺める。金色はやっぱり生の方が美しいですね。すべて撮影可だったけど、スマホのカメラには目で見たとおりの美しさが残らないので、あまり紙の作品は撮りませんでした。
 
でも、モヨコ先生が自ら自分サイズに復刻されたというアンティーク夏着物にはもう、うっとり!
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また、『オチビサン』の着色はPCだと思っていたので、制作過程の映像を見て、物凄く驚きました。その映像を見て振り返ると展示してある、金色の施された生原稿が特に美しい!

 

そんなこんなで1時間半くらい見てました。帰りに図録や手ぬぐいなどを大人買いして帰宅。途中で手持ちの現金で収まりそうになくなり、「カ、カード使えますか?」と世田谷文学館の方に詰め寄るように聞いてしまった。我ながら挙動がオタクっぽかった……。

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 ◆帰宅して

安野モヨコ ANNORMAL (コミックス単行本)

安野モヨコ ANNORMAL (コミックス単行本)

 

帰宅してから買ってきた図録を読んだ。モヨコ先生のロングインタビューを読んだら、これまで薄々感じていたことが詳細に書いてあり、「ああ、やっぱり」と悲しくなる。『監督不行届』でカントクがモヨコ先生について語る部分で、「あー……、これは……」と思っていたけれど、やっぱりか、と。

監督不行届 (FEEL COMICS)

監督不行届 (FEEL COMICS)

 

 

それは、実家のスケープゴートで搾取子で、今もその実家に仕送りしているモヨコ先生の、哀しみを超えた諦念に満ちたインタビューだった。

わたしが「すごい」「面白い」「かっこいい」と読んでいたモヨコ先生の漫画は、実家に仕送りするために必死で描いていたものだったというのを読んで、つらくなる。

 

子どもの頃から虐待されて心を折られ続けてきたから、こんなに才能に溢れているのに、「自分には才能がないと思っている」「才能がないならないなりに『やっていくしかないんだな』という気持ち」、そんな諦念にモヨコ先生は染められてしまっている。

カントクが「安野さんが自分を肯定することにかけているブレーキ、リミッターが外れたら『ものすごいことになる』」と期待を込めて思っていても、親から否定されてきたことによる箍は心理療法でも外れず、むしろ年々、強くなっているという……。

 

家にいて漫画読んでるだけでいきなり怒られるとか、自分が受けてきた虐待を思い出したのもあり、泣いてしまった。あと、カントクのモヨコ先生への言葉も泣けた。そして、モヨコ先生が少しでも心の平安を得られますように祈った。モヨコ先生が描いてるほうが生きやすいならそれで、描くのがつらいならお休みしてほしいです。

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右下のカントクの言葉、ソムリエさん相当困ったのではなかろうか

そしてわたしは会期中にもう一度、世田谷文学館にANNORMAL展を見に行こうと思いました。このインタビューを読んでからだと、見え方がぜんぜん違うと思うから。