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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

映画

『THE NEXT GENERATION パトレイバー/第1章』@新宿ピカデリー

見上げるでも見下ろすでもない位置のほぼセンターの席で、『THE NEXT GENERATION パトレイバー 第1章』。いやー、よかったわー。今まで、押井守のアニメでの魅力的なドタバタが、実写になるとなんでストレートに出てこないんだろうと思っていたけど(たとえば…

『ムード・インディゴ うたかたの日々』@目黒シネマ

前半の裕福で幸せ、華麗な生活の描写が驚くほど原作の空気を彷彿とさせて素敵なだけに、後半がせつない。前半からちょこちょこ描写されるコランの不器用ぶりが、後半の人生のうまくいかなさに拍車をかける。しかしこれ、起こっている出来事の時間軸を、若い…

『地獄でなぜ悪い』@目黒シネマ

ロードショーで見逃していた園子温監督の映画『地獄でなぜ悪い』を改装なった目黒シネマで。ヤクザ映画、カンフー映画へのオマージュはもちろんのこと、『カリオストロの城』『マルホランド・ドライブ』のワンシーンを思わせるところもあり、映画にくわしい…

今年見た映画ランキング

ものすごく大雑把にいうと、「より良く生きる/生きようとした」人の映画が多かったですね、ってだいたいの映画はそうか。1:『かぐや姫の物語』 1:『セデック・バレ』 1:『きっと、うまくいく』 4:『自由と壁とヒップホップ Slingshot HipHop』 5:『舟を…

『セデック・バレ』鑑賞後のよしなしごと

『セデック・バレ』太陽旗、虹の橋を、朝11時から夕方4時過ぎまでぶっ続けで見た。見る前はハンカチやティッシュが必要かと思ったが、見ている間は苛烈過ぎて涙も出なかった。以下、つらつらと近代文明と宗教について思ったこと。美術(少数民族の村、日本人…

『自由と壁とヒップホップ』@イメージフォーラム

アラビア語でパレスチナ人の置かれている状況をラップすることで、暴力じゃなく音楽で闘っている男子や女子が、壁のせいでなかなか会えないもどかしさと、ドキュメンタリーなので、いつ何が起こるかわからない緊張感は、まさに映画的な体験です。イスラエル…

『黒蜥蜴』@東京都写真美術館

美輪さんやその衣装以外にも、車やトランプ、闇とネオンなどの美しいものがたくさんあって素晴らしかった! そのうっとりした気持ちを壊したくなかったので、鑑賞後は写真美術館裏手で映画の続きみたいなカフェへ。そして夏の終わりの空を眺めながら、オレン…

『風立ちぬ』

冒頭から自然の描写が美しすぎます。特に水面。汽車からの、まだ苗の植わっていない、水の張られた田んぼの広がる景色とか、飛行機の飛ぶ下を流れる小川とかの表現に眼が潤むほど。ストーリーは、ウェブで事前に見かけたあれやこれやで、ヒロインが男にとっ…

『パシフィック・リム』

パシフィック・リム、パンフレット売り切れでした。悔しい〜!声優吹き替えでIMAXで見たんですが、その感想も、まずは悔しいのひとこと。 なんでこれを日本人がメインで作ってないの? なんでヒロインとそのスーツの造形が攻殻の少佐+アヴァロンなの? なん…

『舟を編む』@下高井戸シネマ

見そびれていた映画『舟を編む』をようやく下高井戸シネマで。お盆だけど平日だし昼間だし、そんなに混んでないかな、と思ったら、大入り満員でパイプ椅子が並ぶほど!原作は三浦しをん、監督は『川の底からこんにちは』の石井裕也と、好きなクリエイターば…

追悼 映像作家・岩佐寿弥特集『オロ』上映&トーク

チベットの少年のドキュメンタリー映画『オロ』、見るのは二度目なのにまたちょこちょこ泣いて、そのあとのトークショーはしかし、笑いこぼれるエピソードにあふれていて楽しい会でした。最初はプロデューサーの代島さんの撮っておいた『オロ』撮影時や、映…

『きっと、うまくいく』

ようやく『きっと、うまくいく』を見てきた。サラ・イネスが東工大を舞台にアメリカ童貞バカ映画を撮ったようなインド映画。いとうせいこうさんが監修した字幕のテンポもいい!…何を言ってるのかわからないと思うけど、それくらいいろいろてんこ盛りで、笑っ…

『オロ』The boy from Tibet

昨日はオーディトリウム渋谷での『チベットの少年・オロ』試写会と、加藤登紀子さん・岩佐寿弥監督・在日チベット人2人のシンポジウムに行ってきました。シンポジウム、このメンバーなら有料でも人が集まるだろうに、抽選制で無料! 太っ腹だなあ。大友良英…

チベット映画上映会

9月23日の午後、ドキュメンタリー映画2本立てを800円で見ませんか? 学生さんなら無料、場所は広尾のJICAです。http://www.sftjapan.org/nihongo:leavingfearbehind9月23日【東京】 Voice from TIBET−チベットの声を聞いてください−日時: 2011年9月23日(金)…

『メルトダウン・イン・チベット』@JICA地球ひろば

お知らせしそびれていましたが、この日のドキュメンタリー映画『メルトダウン・イン・チベット』上映会は、アジアの水瓶周辺で中国政府が行っている行き過ぎた森林伐採や水力発電や利水を目的としたダムの乱立に焦点を当てたもの。以前も上映会を開いたので…

「Leaving Fear Behind」上映会など

土曜日は作戦会議のために吉祥寺へ。しかし結局気仙沼への支援物資対応に追われ作戦会議は延期に。支援物資を駐車場に運んだり、数えてもらった支援物資の種類と数をエクセルで整理して、誘ってくれたマイミクさんにシェアして帰途に。 しかし井の頭線への階…

一日2回上映決定!

今週末、4/3(日)に広尾にありますJICA地球ひろばでアムネスティインターナショナル日本の協力をいただき、チベットのドキュメンタリー映画「Leaving Fear Behind」の上映会を行います。内容は北京オリンピックに関してチベット人が思うところを語っておも…

日本映画をよく見た一年でした

1:『川の底からこんにちは』 わたしの今年の一番はこれです。笑わせの直後に泣かせが来たり、「え?」という衝撃がたくさんあって、それがグルーヴを生み出している稀有な作品。田舎の人間関係を描きながらもべったりと土俗的なものを描くという泥臭い演出…

『THE SUN BEHIND THE CLOUDS』上映会@代々木

ドキュメンタリー映画「THE SUN BEHIND THE CLOUDS」(副題−チベットの自由への闘争−)の国内初の上映会を、12月19日(日)に国立オリンピック記念青少年総合センターのセンター棟4F セミナールーム(417)で開きます。 映画ではチベット人のテンジン・ソナ…

『THE SUN BEHIND THE CLOUDS』上映会@代々木

ドキュメンタリー映画「THE SUN BEHIND THE CLOUDS」(副題−チベットの自由への闘争−)の国内初の上映会を、12月19日(日)に国立オリンピック記念青少年総合センターのセンター棟4F セミナールーム(417)で開きます。 映画ではチベット人のテンジン・ソナ…

『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』二度目を予約!

さきほど、家族に訝しがられつつ、今週土曜の映画の座席をウェブ予約しました。なぜ訝しがられているのかというと、ノイズやパンクは聞いてたけれど、ヘヴィメタにいっさい、興味のないわたしが、ヘヴィメタバンドのドキュメンタリー映画を予約してたから。 …

『デイ・アフター・トゥモロー』

週末に知人のとこで間借りしてフリマ中に、ミイラ取りがミイラに。知人出品のDVDから3本入手して帰ってきました。そのうちの1本をさっそく鑑賞。 わたしはハリウッド映画的な大掛かりなCGが大好きなのですが、この作品はCG展開の設定の現実味はともかくとし…

『パリ・オペラ座のすべて』@ル・シネマ

この日はサービスデーで1,000円だったのもあってか朝10時過ぎに16時の回の券を取ったら78人目! その前の回まではすでに売り切れの『パリ・オペラ座のすべて』を観てきました。 うーん、微妙… 記録映像としては美しいんだけど、これ、ドキュメンタリーと言え…

『チベットチベット』@UPLINK

この映画、『チベットチベット』*1はなぜかずっと見そびれていて、書籍版『チベット チベット』が出版される記念のリバイバル上映でようやく見ることができた。しかし、リバイバル上映といっても、この映画は世に出てから今まで、感銘を受けたひとたちによっ…

『雪の下の炎』とトークショー

あと、GW初日の5/1には『雪の下の炎』*1を見に行く予定。トークイベントが、見たいと思いつつ見れていない『チベットチベット』*2のキム・スンヨン監督と、「チベットは今」で2回お話をうかがっている田崎國彦先生の対談なのも楽しみ。 *1:http://www.uplink…

『クンドゥン』再発

今月始めに知ったのだが、長らく廃盤だったマーティン・スコセッシの『クンドゥン』が、7月3日に再発されるとのこと*1。チベット弾圧50年の節目の年だからか? スクリーンで一度見ただけで、その後DVDを買おうと思ったら、ずっと売り切れていて在庫なしだっ…

『風の馬』トークイベント第1弾(モーリー・ロバートソン×福島香織)

『風の馬』を見たあと、アップリンクでモーリー・ロバートソンと産経新聞の福島香織記者の対談を聞いて、i-morleyにひさびさに飛んで(去年、日本青年館に入りきれない人たちの熱気がすごかったチベットのためのデモのとき、日本青年館のなかのイベントの司…

『風の馬』@アップリンクファクトリー

物語映画とドキュメンタリー映画というのは、なぜか空気感が違う。風景をただ映していても、なにかが違うように感じられるのだ。 この映画、『風の馬』はドキュメンタリーではなく、フィクションとして作られている。が、冒頭のチベットの田舎の放牧風景の空…

チベット本土の「今」を伝えるドキュメンタリー上映会

そしてデモのあと、夕方には“LEAVING FEAR BEHIND”「恐怖を乗り越えて」*1 というドキュメンタリーフィルムの上映会があります。時間、場所などは以下のとおり。 【主催】Students for a Free TIBET Japan(SFT日本) 【協力】(社)アムネスティ・インター…

『慈悲を生きる〜ダライラマ14世とチベット』上映会@東京ウイメンズプラザ

昨日の夕方からは東京ウイメンズプラザのホールで『慈悲を生きる』を見ましたが、雨だったのに二階席までぎっしりの満員でした*1。 内容はおおむねダライ・ラマ法王日本代表部事務所*2の「チベットを知るために」*3で読んで知っていることではあったけど、文…