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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

エキゾチックってこういうことじゃないだろう

シャンプーを新しくしたのだが、どうも香りがいけない。古臭い漢方薬局にいて、そのとなりの中華料理屋から漂ってくる匂いと、漢方薬の匂いのいろいろを嗅いでいるような感じなのである。それらのなかには単体では惹かれるものもありはするが、それもこの混沌とした香りの中に、すでに嗅ぎ分けようとする前に巻き込まれて行ってしまう。

これに、いちばん近い香りを挙げようとすると、まだ祖父が現役で発掘調査で世界中を飛び回っていたころ、目が妙にかわいいペルーのリャマの人形や、本物の毛皮を使ったコアラのぬいぐるみなんかにまじってもたらされた、中国の香水石鹸が思いだされる。あの香りには、石鹸原料に香水成分を混ぜた途端、脂肪分によくない作用が起こったにちがいないと思わされたものだ。

そんなわけで、ものすごくいやな香りではないし、直後に使う、美容院から支給されたカラーリングヘア用トリートメントがよい香りなので、毎回、不思議な香りだなあと思いながら、このシャンプーを使っている。

ところで、トリートメントのほうはほのかにさくらんぼのコンポートみたいな香りがする。これって、今とは別の美容院でも嗅いだ気がするんだけど、気のせいだろうか。