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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

『不肖・宮嶋の一見必撮!―チェチェンニテ一人相撲スの巻』

コレ出たの一月前… というわけで読書中。

ところで今日は、前夜の話では軽くブランチでも食べ、その後昼過ぎに郷里に帰る予定だった母が、朝になってから、「いいお天気だから元町に行きたいの!」、とうことで連れ出され、新しいパンプスで歩き回った横浜観光は、風が、強かった。

ちなみに母は前夜、児童文学の講座に出、明けて夕方まで横浜観光、帰って明日のミサのために教会に花を活けに行き、明日は朝からヴァイオリンの練習に行くのである。ここまでやってくれると、娘も堂々と「不肖の娘で…」と言い易い。

しかし、母よ、その元気な神出鬼没っぷり、あーたはほんとうに癌患者なのですか?

まあ、放射線治療抗癌剤投与で、髪が抜ける以外の副作用はほとんどなく、しかも「センターはじまってこんなに効いたのは3人目です」と言われた1/10までも縮んだ病巣とその摘出を経て、もうほとんど癌患者ではないのかも知れぬが。

横浜では、そんな母のラッキーがいつものように振り撒かれた。最初にとりあえずブランチを、と決めたお店は、観光地である外人墓地に隣接していながら、観光客ズレすることなく、まっとうだった。

紅茶についてくるミルクはきちんと冷たいままであり、また驚くべきことに、外からはどう見ても二杯足らずしか入っていないように見えるちいさなポットには、結局三杯分のお茶が入っていた。お茶自体は茶葉とコーヒーを量り売りしているため、フレッシュで、ごはん類はブランチにちょうどいい量で、ついているスープもお座なりなものではない。

さてそれから外人墓地に向かうと、偶然にも今日は開放日だったため、急勾配の外周を辿りながら、「あのお墓、正面から見たいねえ」、と言っていたのがあっさり実現。鈴を振るような美声のや、いつまでも水を飲みつづけるのなど、猫にも四匹遭遇。元町に戻ってくると、セントパトリックディのパレードがまさに始まるところで、アイリッシュセッターの列や子どもだけのバトン演技、在日米軍マーチングバンドに、まったく思いがけず楽しむことになった。

申し分のない、絵に描いたような休日。しかし、そんな申し分のなさに見合うパワーがないのか、不肖の娘はすっかりパワーゲージが振り切れてしまい、夜の予定をドタキャンしてだらだらしているのであった。