CG万歳!
『イノセンス』と同じくらい毀誉褒貶別れてる『アップルシード』を観に行く。観終わって、この現象ってもしかして、二作品両方共通の原作者の熱烈なファンが、映像化によるもとの世界観の変化にとまどっていることからも起こっているのかもな、と思う。
わたし自身はとっても楽しみました。なにせ、CG動画を見るのがとっても好きなので、この全編フルCG映画は手法自体がツボつきまくり。
とはいえ、モーションキャプチャーに頼ってしまって、「アニメなんだからそこはアニメにしかできないアングルでの表現があるじゃん!」というシーンがけっこうあったのは残念。それと、人物の動きがハリウッド的というか、アメリカTVドラマっぽい「演技してる」動きなのが、慣れるまでちょっとこそばゆいかな。
それと、オープニングタイトルの選曲。ありゃちょっと… すごい楽しみにサントラ聴いてイメージしてたのに、あんなエンドロールっぽいの流すとは!
お話自体はいい意味でエンタテインメント。映画の中ですっきり終わる仕組みで、これもある意味ハリウッド映画的。これを『イノセンス』とくらべて論評するのはジャンル違いもいいとこ。
もし『攻殻3』があるのなら、この『アップルシード』の柄と手法で、原作2巻の「素子たち」のいる世界を原作のからりとした空気感を活かして作ってほしいなあ。