読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

文庫が出たら読もうと思ってたのに

すっかり忘れてた『スプートニクの恋人』(ISBN:4062096579)。ハードカバーがあったので買ったけど、文庫も同じデザインなのね。

読んでいる間は翻弄されてどきどきし、読了して、ホッとしたということ以上に、とても熱い気持ちになった。読書中のどきどきはいつも村上作品で感じるのと同じ程度だったのに、この読後感の違いはなんだろう? それは、今まで村上作品に出てくる女性には、一度として現実的な感覚や親しみを抱いたことはなかったのに、この作品ではものすごく身近に感じたことによるんだろうけど。

誤解、というかわたしが誤読をしている可能性を恐れずに言うならば、この作品の彼女はとっても『赤毛のアン』っぽいのである。ぜんぜん美人じゃないけどその言葉が紡ぎ出す世界はとても魅力的、そしてお金のかかったものを着て、外見を整えれば美しく見える。そんなところが。

さて、今日はようやく母の日のカードとハンカチを郵便局にて投函した。仕事が終わってから、24時までやっている窓口で出したので、本人の手元に着くのは10日遅れくらいになるだろう。風鈴のように吊るす仕掛けカードとあじさい柄のハンカチ、喜んでくれるといいなあ。