読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

諦めの理由とか

書こうと思う論文を完璧に仕上げるには、現代思想以前の哲学と、18世紀ドイツの自然科学が必要なことが薄々わかってきた。でも哲学を扱うほどわたしの頭は精緻ではないし、なにより語学がダイキライで苦手。

かつてドイツのキリスト教学会誌で「日本で唯一の神学哲学者」と評された修士論文を書いた父の資質が、ほとんどまったく受け継がれていないという事実に改めてがっくり。

進路に関しては今の仕事を続けることにした。編集の仕事をしていた時に、論文が少しでも進んだか? といえば全然である。残業多く仕事上の時間外の付き合いも要り、という生活では、人並みの体力を備えていない自分には、今後も編集をやりながら論文完成を目指すのは不可能だろう。

でも今の残業のほとんどない仕事なら、土曜日が突発のインタビューや撮影の振り替えでつぶれることもなく、大学の図書館に行けるし、なにより論文のことを考えるだけの体力が残るんじゃないか。そう思った。