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霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

追記・キリスト教の日本化、現地化

そういえば、キリスト教の日本化・日本語化のすばらしい精華としては、2525稼業のレパートリー*1でもある『ぐるりよざ』*2があります。
そして、忘れてはならない遠藤周作の『沈黙』などのキリシタンもの。
「神ともに居まして」、つまり、神は人間の想像するような絶大な権力などはないけれど、苦難の時、人に寄り添って共に歩んでくださるもの、と考えるわたしにとって、やはり生活に根付いていくかたちでのキリスト教の日本化・日本語化は、否定できるものではありません。
これは、カトリックとロシア聖教の壁を超えて、ロシア文学における「神」の表現を見るときにも感じる気持ちです。

*1:http://nikkoniko.exblog.jp/3152318 の11曲目。

*2:「それは、現在なお世界中に流布している標準的な聖歌ではなく、十六世紀のスペインの一地方だけで歌われていた特殊なローカル聖歌であった。それが、四〇〇年前にこの地域出身の宣教師によって日本の離れ小島にもたらされ、はげしい弾圧の嵐のもとで隠れキリシタンによって命をかけて歌いつがれて、今日にいたったのである。この厳粛な事実を知った瞬間、わたくしは言いしれぬ感動にとらえられ、思わずスペインの図書館の一室で立ちすくんでしまったのであった。」http://www.yk.rim.or.jp/~guessac/orasho.htmlhttp://www7.plala.or.jp/hiro-kit/KSB/oomagari/GLORIOSA/Gururiyoza.htmlhttp://www.tomomusic.co.jp/brass/html/gloriosa.htm、などご参照ください。