マクドナルドで告げられる運命
コーヒー味のお菓子に目がないので、ティラミス味の三角パイを食べに、うっかりマクドナルドに行った。
開けてちょっと後悔。このパイは焼いてあるんじゃなくて揚げてあるし、猫舌のわたしは中のクリームが熱くてうまく食べられないのを忘れてた。
ちゃんと閉じてないらしきパイのどこかからクリームが出てしまったりなどがあってようやく食べ終え、「これならティラミス買ってきて自分で10枚切り食パンでホットサンドにした方がよかったんじゃないか」とため息をついたところで、ケースのベロになにか書いてあるのを見つけた。
そんなこと言われても……。いや待てよ? 運命の人といっても必ずしもラブラブな運命とは限らないよな。「やつを殺すまではわたしは死ねん!」みたいなのも運命といえば運命だし、しかしそれを言ったら隣の席で笑い転げてる女子校生も、今日この時、わたしが三角ティラミスパイを食べる時に隣の席で笑い転げるという運命の人なわけだし、わたしが食べ終わってトレイを片付ける時に近くの席でスマホゲーに没頭している人も、わたしがトレイを片付ける時にその席に座っているという運命の人なわけだし、店を出て前で信号待ちしている時に同じ方向に向いて待っている人も、横断歩道の向こう側の人も今日この時ここで行き合う運命の人たちなんであって、運命の人と言い出せば、正しくは出会う人行き交う人すべてが運命の人なのである。
って、この話、たぶん前にもしたよね。