2006-06-02 『密室彼女』劇団、本谷有希子(アウェー)@スズナリ 読闘 スズナリで見るお芝居は、わたしの場合、アタリが多い。ラックシステムの「お正月」とか、大川興業の「Show the black」とか。そして今回の「密室彼女」。二つの関係があるようなないような時空間が、ラストに向けてじわりじわりと、近づいて行く。そのじわじわのじれったさが、いい。暗転のときに使われる音のセンスに似て、知ってるような知らないような、違和感が、舞台と客席の間に堆積していく。これが、あのスズナリの、狭くて階段状の客席の構造と相俟って、実に、スリリングでした。