『攻殻機動隊2.0』
映画館でもう何回か見たい、と思っていたのだけれど、今年の夏は見たい映画が多すぎて果たせず。なのであとから気付いたこと、言葉になったことメモ。
・音がとにかくすばらしい。銃器類の音が格段によくなった、ということはもちろんなのだけれど、それにもまして、雨音が素晴らしく叙情的! ほんとうにうっとりしてしまう。
・人形遣いと「融合」するとき、以前のバージョンでは羽根が舞い、鐘の音とともに天使が降りてくることと、人形遣いの声が男性のものであることで、「融合」はすなわち「結婚」のアナロジーとしてとらえることができたが、今回はそれらがなく、かつ人形遣いの声が女性であるために、素子の決断は「情報の/母なる/人形遣いの生まれた/海」へのダイビングであると思えた。ある意味、ポニョのお母さんと人形遣いは同じようなものとも思える。
・今回のバージョンも好きだが、以前のバージョンもますます好きになった。可能であれば、モニタを二つ並べて、この2本を同時に流しながら止めたり交互に見たりして、どこがどう編集されたのか、音はどこが強調されたのかとかをすべて対比したい!