毒母入院・その3
なにかあれば父からはFAXが送られてくるので、いまのところは母は退院もしてないし、急激に悪化もしていないと思われる。が、おそらくじりじりと認知症の度合いは進んでいるのだろう。
それについて夫の人と、「一歳しか違わないのに、認知症の『に』の字もない夫の人の母と、うちの母との違いはどこから来るのだろう」という話になった。そのときは、「アレルギーとか、もともとの体質みたいなものが脳にもあるのではないか?」と言ったけれども、やはり本人の姿勢もそうとう関係しているのではないかとも思う。
というのは、うちの母は数年前からかなり耳が遠くなっているのだが、補聴器を使わないのだ。最初は「いい補聴器がないから買えない」と言っていたが、買ったあとも会話中に聞こえないと補聴器を使うのではなく「え? なに? 聞こえない」と言って、こっちが大声で話すのを当然としている。つまり、外界に情報を取りに行く気がなく、他者が自分に合わせることを暗に(?)求めているわけである。今際の際になっても五感のうち最後まで残るのは聴覚だと、チベット仏教でも、最近の西洋医学でも認知されているが、そういうチャンネルを「開かない」という姿勢は精神をもシュリンクさせるんじゃなかろうか。医学界で「補聴器拒否と認知症進行度合いの相関」というような研究がすでになされていても驚かない。
母はよく「お父さんはいつも不機嫌」と言うが、四六時中これに付き合わされて大声で話をさせられていたら、そりゃあ不機嫌にもなるのでは。わたしだったら、聞こえない時点で補聴器を付けて情報を取り入れないと不安になると思うのだが、それは母がこれまでずっとやってきている、よく見えないからとメガネをかけるのといかほどの違いがあるのだろうか?
そのように聞こえない状態で生活しているので、母のヴァイオリンの演奏は酷い。「え? なに? 聞こえない」となる前は、まあいちおう曲として成立していたが、ここ最近の発表会のデータをCDに焼く作業をしてくれている夫の人によると「おえー」だそうだ。わたしは「え? なに? 聞こえない」の初期の段階の演奏で聞く気が失せたのでそれ以後聞いていないが、夫の人によると「絶対音感持ちの人には無理と思う」ものだそうだ。
そして、わたしはもともとのどの粘膜が弱いので、「え? なに? 聞こえない」をやられると母と会うごとにのどが荒れ、季節的な条件が重なると風邪を引いて寝込むことになる。児童虐待から転じてのモラハラのほかに、これも母に会いたくない理由の一つだ。
こないだの入院時ももちろんそうだった。個室じゃないのに、ほかの入院患者さんにも聞こえるような大声でしゃべるのも迷惑だろうと思うと、気が引ける。次回、行かなければならないなら、ホワイトボードとペン的なものを持って行ったほうがいいのではと思うほどだ。
なお、骨伝導のタイプなら使うだろうかと父と夫の人に言ってみたが、「いや、使わないでしょう」とのことだった。使うように仕向けない、そういう関係性を築いてこなかった父もどうかと思うが。夫の人は、うちの母のような「自分が女王様、世界の中心と思ってるような人には行動を変えさせるのは無理だよ」と言う。しかし、それに付き合うのは、わたしはもううんざりなのだ。
ちなみにわたしは耳が遠くなったら、そのとき流行りのテクノロジーで補うのを楽しみにしている。それと、むかしベネトンがアクセサリーみたいにカラフルな補聴器を出していたけど、今はそういうのないのだろうか? 肌色や黒ばっかりみたいだけど。
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ほぼ食べもの日記
9月某日・朝(といってもお昼近い)
朝ごはんに8枚切り食パンにスライスのチェダーチーズのせて焼いたの2枚、栗と焙じ茶のテーブルパン一切れ、乾燥マンゴー漬け込みヨーグルトにいただきものの杏子ジャム、ミルクティ。
焙じ茶のパンは、うーん、焼いてしまうと緑茶のパンも焙じ茶のパンもあんまり変わらないかなあ。おいしいけど。あ、こういうの前にもあったな。「わー! 大豆バターだって!」と買ったら、味はピーナッツバターと大差なくて、「うん、両方とも豆だもんな……」と思ったあの感じ。
あ、あと紅茶アイスクリームとミルクティアイスクリーム、コーヒーアイスクリームとカフェオレアイスクリームの違いがわからなかった時にも似ている。
9月某日・夜
ホットミルクがおいしい季節になりました。で、思い出すのは、夫の人が台湾から「オーガニックのカモミールだって」と買ってきたブツを、花粉症で鼻の利かなくなってるわたしが電子レンジでカモミールミルクにしたところ、そのブツが菊花茶だったため、泣く泣くカップいっぱいのミルクを捨てたことです。
ちゃんと使えば目にもいいらしい、菊花茶。ただ菊花茶100%だとほんとに単なる漢方薬の味なので……。楽しめません。ブレンド先としてはジャスミン茶がメインです。あとは棗や枸杞、山査子、そして氷砂糖と一緒に八宝茶という甘い薬湯として飲むのも台湾茶藝店でメジャーです。
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9月某日・昼
大ショック……。たまってたサービス券使おうとウキウキして朝日屋に来たら、店が、ない。
— Mmc (@chevre) September 27, 2018
麺が飛び上がるほど美味しいとかではないんだけと、あのかえしは格別だったのに。 pic.twitter.com/uwaGy29D3V
調べたら6月に仕舞ってたらしい。わたしが夏の暑さで家と職場の往復しかしていない間に。
これから渋谷で落ち着いて昔ながらの町の蕎麦屋のお蕎麦を食べたいとき、どうしたらいいのか……。っていうか、もうあのかえしでお蕎麦食べられないのはキツすぎる……。
https://twitter.com/chevre/status/1045174143950368
9月某日・夜
大腸がん検診で一日近く絶食、その前後三日間は消化のいい食生活。をしたら、たちまち太ったのにはびっくり。検診前二日、雑穀とか入っていない白米、白い食パン、おうどん、お豆腐、お魚など、とにかく繊維質のないもの推奨の食事をしていたら、検診前の食事抜き&下剤でおなかが空のはずなのに、体重が二キロ近く増えててびっくり。
あと、一日か二日に一食、ベースパスタ↓でゆるく糖質制限してたんですが、ふつうに糖質の含まれる食パンとか食べ始めると、なんだかそっち方面を食べたくて止まらなくなったのにもびっくり。って、その欲に負けて白い食パンとかばくばく食べてたので体重増えたと思うのですが、それにしても。
ちなみにふだん自宅ではベースパスタ↑以外だと、胚芽米、黒パンとかふすまパンとか、小麦粉以外も入った色白じゃないパン、お蕎麦が主食。野菜やきのこの繊維質大好き、という食生活です。でも、なのに便秘体質。
そして二年前にもポリープの見つかった大腸ですが、今回も別のところに見つかって取りました。前回のは放っておくとがんになるタイプでしたが、今回はどうだろう。いずれにしても二回連続でポリープが収穫されてしまった以上、乳がん検診に続き、大腸がん検診も今後は一年に一回、受けなければならなさそうです。
9月某日・昼
今日は定期的な乳がん検診。終わってお茶の水の楽器街の坂をたらたら降りていたらなにか貼り紙が……。え?
ちなみに場所柄もあり、とうぜんあっちのターンテーブルしか思い浮かばず。ああ、余白に「うちの子が」と書き込みたい……。それをプリントアウトした紙を通り過ぎながら貼るのはどうか……。などと、しばしくだらない妄想に耽りました。
9月某日・朝
そろそろ起きようと思ってたら大音量で北斗の拳のオープニングが外から。え、運動会に「youはshock」? そしてそのあとがアンパンマン。シュールな組み合わせ……。
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毒母入院・その2
母が入院して一週間して父に「その後どうですか」ファクスをしたのだが、返事がない。倒れてたりしたら不安だが、母が退院していたら会うのやだなー、と思って夫の人に、「かわりに電話してみて」と言おうとしたら、「ちょっと行ってくる〜」と趣味のバイクと兼ねて行ってくれた。夫の人は、のちのちわたしに不利益にならないように、と行動してくれているのだろうけれど、わたしだったら同じことはできないよなー、と思う。だって、自分の連れ合いを虐待してた人間たちの様子を見に行くってことなわけで。
さて、母はまだ入院しており、父は「状況に変わりないので返事しなかった」らしい。そんな父の「やればできるのに、やらない」様子をほかにも聞いて(食べ残しのパスタがお皿でカピカピになっていて、夫の人が「お食事中でしたか?」と聞いたら、「いや〜、片付けてないだけ〜」と、お掃除のヘルパーさんが来るまで手をつける気なさそうなのに、「お父さん、お茶でも煎れましょうか」と夫の人が言うと、「あ、煎れます煎れます」とちゃっちゃと動いてお茶の用意をする、など)、「顔が似ると中身も似るのか……」と我が身の干物ぶりを省みる。
というのも、わたしはとにかく父に見た目が似ている。こないだなどは、夫の人が写真を見ていて急に笑いだすのでなにかと思えば、「て、て、て、手までそっくり〜!」。
そうなのだ。そして書く字もだんだん似てきている。もっと有能な、英独仏にギリシャ語ラテン語を読みこなすまでいたる語学のセンスとか、そういうところが似ればよかったのに……。ちなみに母に似ているのは身体が弱いのと色素が薄いことくらいである。母は小柄でグラマーだが、わたしはのっぽで痩せ型だ。
とはいえわたしの性格は、学問の世界に逝ってしまっている父とは異なる。父は振る舞いだけではなく性格上も「やればできるのに、やらない」が極まっている。虐待を見て見ぬ振りの父親、父親役ができない父親なのだ。人間の人格について研究する学問、哲学をやっていても、生活においてそれを実践できなかったら、それは意味があるのかな、と思う。わたしはそれで、「この家には自分の味方は一人もいない」と思い知り、「利用できるとこは利用してここを離れよう」と思うに至ったし。
なにせ、毒母に毎度のヒステリーをぶつけられた後に、きょうだいに「お父さん呼んでるよ」と言われ、慰めてくれるのか? と思ったら「ああいうの聞いてるとお父さん、胃が痛くなるからそうならないようにして」と言われたのだ。ちなみにこれを言われた高校の頃、教会の高校生会で愚痴ったら、「いいお父さんじゃん!」と言われて、えっ? 世間ではそういう評価になるの?と、たいへんに混乱した。それで「やはり自分がおかしいのか?」と思い、いよいよ虐待など家庭内のことをよそに相談できなくなったりした。
さて夫の人は父の様子を見てくれたあとに、入院中の母の様子も見てきてくれた。曰く、「しばらく会わない方がいいと思うよ〜」。というのは、認知症が進んできたのと同時に、「戦争がなければお嬢様だったはずのわたし」のイライラと自己憐憫が出てきているようなのだ。まあ、これまでもなるべく会わないようにしてきたので、現状維持である。
なおリハビリが始まったようで、前回、夫の人と様子を見に行った入院時より顔色はよかったとのことだが、「廊下の端から端まで歩くの。あと床に落ちてるものを拾ったり。みなさん、家事ができるようにってことなんだと思いますけど」と言いながらも、顔いっぱいに「わたしは家事なんかする身分じゃありませんんんんんーーー!」と書いてあるが如しだったというのだ。
いや、その生活は敗戦で終わったし、第一、戦後も食べる苦労もしてないし、お嬢様学校に通ってたじゃないですか……。それに四歳までのお嬢様生活より、その後の生活の方が長いのに、精神は順応できなかったのか? っていうか生まれたときにはすでに戦争中だったのに、なぜそれ以前の雇い人のいる超お嬢様生活にそんなに固執?(夫の人は「それはぼくが経験できなかったバブル期に激しく憧れるようなものだよ」と言うのだが。そんないいもんでもなかったぞ、バブル期) そもそも国家公務員であっても外交官でもない、官僚でもない、日本ではマイナー部門研究のいち教員と結婚する時点で、奥様生活にならないと予想できたのでは? という考え方はできないのだろうな。それができる性格なら、毒親になってないだろうし。
とかつらつら書いていたら、読者登録している id:PhilHardison さんのエントリが「毒親」でした。
知らないうちに、どころかわかりきっているのについチェック項目を見てしまう……。こういうのも一種の自虐だろうか?
▼精神的虐待をする親に育てられた人が持つ11の特徴
1、2、5、6、7、8、9、11は当てはまるなー。
3の「ひどく悲観的」は鬱病になりやすい、ということなら当てはまるけど、常日頃はむしろ楽観的。「もうあの家にいないんだからなんとでもなるさ」っていうのがあるのかも。
4の「自分の感情を抑圧する」は、親の前ではそうかなー。付け入る隙を与えないためには、まず情報を与えないことが肝要だから。
10の「罪悪感を持つように育てられた」は、キリスト教的な原罪感と比べたら、毒母のかぶせようとしてくる罪悪感が支離滅裂で一貫性がないので、「ハァ?」という感じで見につかなかった。
▼専門家による精神的虐待の例
1~6、全部当てはまるなー。秋葉原無差別殺人犯の生育過程を読んだとき、自分とそっくりで驚愕したもん。
レッスン覚え書き
今月4回目のバレエのレッスンは、バーレッスン9割で土曜のわりに混まないクラス。なにしろきっちりバーレッスンなので、とにかく基礎ができてないわたしとしては、できれば毎週受けたいけどそういうわけにもいかず。あと先月はたぶん目黒バレエまつりとかプティパ百年とかに先生が参加されてたのか代講多めで、代講の先生はバーレッスン9割ではなかったりした。
ところでこの日まで「どのクラスでも自分が最年長だろうな」と思っていたのだが、体験レッスンに来た方、ほかのダンスレッスンで行かなかった分の繰り越しがたまったからバレエにも来ることにして二回目の方がover50だった。アラフィフならでは(?)のレッスンでの悩みを共有。脚を横に出して足の甲を反らせると、慣れてない動きだからか足の裏が軽く攣るのは自分だけじゃない! というのを分かち合えたのが、ちょっとホッとした。
こちらからは、新宿校は超初心者クラスでもスパルタなことと、対してここの校舎の超初心者クラスの先生はみんな優しいこと、ただバーレッスン9割なのは自分が受けた超初心者クラスでは土曜のこのクラスのみで、あとはバーレッスン3/4でセンターレッスンに移る、という情報を共有。
ところで体重は半年かけてゆるゆると減ったあと、今は安定しているのだが、体脂肪率が一向に下がらない。でも足首が締まったのかふくらはぎに筋肉がついたのかその両方か、脚のフォルムが若干違ってきたり、胸の下の脇腹に繋がる骨回りが存在感を示してきたりしている。体脂肪が減ってないなら、減った体重分、いったい何がなくなっているの? などと思いながらつばめグリルでハンブルクステーキとダークチェリーとレモンのアイスクリームを食べて帰りました。
なおこちらの動画は王子から見えてないときの中村祥子さんの顔の演技がこわすごい黒鳥です。
毒親入院・その1
父から、「ヘルパーさんに二人での生活は無理と言われたので、老人ホームに入ることになりそう、よって一度、ケアマネさんと話をしに来て」という報せで出向くことにしていた前日、午後に母が救急車で入院。ホーム入所の手続きのはずが、入院手続きに向かうことに。
母は入院したとはいえ、一時を争うというわけではなく、夏の暑さで衰弱しただけのようでした。ケアマネさんが良い方で、ここ数年の経過をまとめてくださっていたので、母が今年の夏からガタガタっと体調を崩した様子がよくわかりました。母は認知症が進行してきたらしく、父が投薬管理など摂食と排泄以外の生活のすべて世話している老々介護状態なので、退院後は夫婦そろって老人ホームのショートステイを利用することをケアマネさんからはおすすめされました。が、なにより静寂の中で読書をするのを好む父が難色を示し中。老人ホームって流しっぱなしじゃないにしろ、一定の時間、テレビがつきっぱなしだったりしますからね……。
わたしの心配としては、母の認知症が進むことで、職員の方に、わたしにしたような暴力をふるわないでくれれば御の字なのですが……。
というのも夫婦そろって施設に行くとしても、父は完全に学問の世界に生きているので、そういうのを止められないのです。今回も、父母の家で夫が父の手元に英文の表紙があるのを見て、何を読んでいるのか気になって聞いたら、「最近の、といってももう50年前の論集だけど」とのことで、聖書に関する英語の論文集を読んでいました。それを聞いて、一時期、なぜか父に認知症の診断が出たのですが、やはり誤診だね、と夫と言い合って帰ってきました。
その認知症との診断で、当時の父はプライドが傷ついて鬱が再発してしまい(哲学者には鬱は持病のようなものですが)、鬱でできないことが増えたのを「認知症のせい」と思ってしまい、いつもより鬱から回復するのが大幅に遅れたということがあります。もしかすると哲学をしない人には、哲学に没頭している老人は認知症に見えるのかもしれません。夫の人は「でも精神科医がそれを見分けられないのはどーよ?」と憤ってましたが。
行って帰ってきた翌日は毒の影響で、休みだったけどバレエのレッスンには行けず、レッスン後の予定だった整体には行き、その後、主治医に喘息などの薬をもらいに。
母の入院手続きなどに出向いた件で主治医に「偉いですね、僕だったらそこまで虐待された過去があったらほっときますけどね」の意のことを言われたのですが、そうするとよその人に迷惑がかかると思うと、最低限はやらないとと思うわけです。というのは、毒親が不平不満からわたしにしたような暴力を職員さんにしたら困るから。
子どもを持たなかったのも虐待の連鎖を断ち切るためでしたが、認知症になって理性の箍がより緩んできた親が、なるべく他人に暴力をふるわないようにするのもその一環だな、と。とにかくわたしがされた虐待を、ほかの誰かに経験してほしくはないのです。
以下、道中のいろいろ。
甲府駅構内にて。跨線橋を「こ線橋」と表記しないでほしいわ、ぷんすか、と思いつつ、乗り換え電車を待つ間、身延線を見に行く。
線路沿いになにやらおしゃれっぽい蔵造りの観光ゾーンができてました。背後にタワーマンションがどどーんと建っているのがミスマッチ。観光ゾーン、どんなお店があるのか気になるけど、身延温泉に行くことでもないと、甲府駅では降りないからなー。
お昼ごはんは目を付けていた2015年開業のお蕎麦屋さん。十割なんだけど、つるっとして美味しいお蕎麦でした。夏季は冷たいお蕎麦のみ。ハーブティも地元産。駅から電話したらお蕎麦が残り少ないので、とのことで取り置きしてもらいました。
揚げ蕎麦トッピングのサラダ(写真ではすでに空です)、蕎麦がゆ、蕎麦豆腐、ざる蕎麦と、蕎麦尽くしの蕎麦御膳はわたしので売り切れ。蕎麦がゆ好きなので食べられてラッキーなセットでした。デザートに頼んだクレームブリュレも、たまご風味が強くて美味しい。ハーブティは二種類あるブレンドのうちの一つ、「琥珀」でこれも蕎麦の実が香ります。
「文豪・泉鏡花×球体関節人形」展@弥生美術館
素晴らしすぎて展示替え後に二回、見に行ってしまった弥生美術館の「文豪・泉鏡花×球体関節人形」展。幻想的な作品や幽霊譚だけでなく、花柳界に材を採った「日本橋」のちょっと百合っぽい一場面もあり、ときめきまくりました。明日の23日までなので、明日お時間と興味ある方はぜひ!
鏡花の幻想的な作品や幽霊譚って、あらすじ(会場にもあります)だけ読むと話がどう繋がっているのかわかりにくいんですが、美文で強引に読ませてしまうんですよね。その実際はツッコミどころな隙間があるところが、人形作家さんたちにとっては腕を奮うに最適なのかもしれません。
さて、後期展示最初の作品は「註文帳」。剃刀を持った、ガーゼ製と思しき白い経帷子の幽霊が迎えてくれます。ばっちり目が合うのが怖い、けど、美しい幽霊です。裸足の指先は舞踊家の動きを留めたかのような美しさ。
代表作のひとつ、「天守物語」は、二人の作家さんが競作しています。ひとつは原作では殿様の生首を持つところ、鏡花の生首を持つ富姫。もうひとつは揃いの着物を着て、でも刺繍入りの半襟はそれぞれ違う女童三人(なぜか図録に収録されていない!)を従えた水色の髪に水色の瞳の富姫。こちらは水色の服に水色の濃淡の重ね半襟、裾から覗く長襦袢はやはり水色の鱗模様、着物は純白の鱗模様に金の帯を締め、着物とお揃いの帯締め、その上から黒地に紅色と銀色で松竹梅の刺繍が前面に入った打掛姿。
一階最後の作品は「革鞄の怪」の花嫁。可愛らしすぎて、汽車で行き合った電信技師が心乱されるのも仕方ないと納得してしまう可憐さ。
二階はやはり代表作の「高野聖」の魔性の女。図録の表紙の写真だとこちらを見ているように写っているのですが、実物は目が合いそうな位置を行ったり来たりしても、なぜか目が合わない。目が合ったら、こちらも馬や蟇にされてしまうのでは、と思うほどの魔性を感じます。
なお、この「高野聖」手前の「夜叉ヶ池」の主・白雪姫は、目がLEDになって動きがあるのが化け物感を増幅していて、面白い試みだなと思いました。
ひとつだけ不満を言うとすれば、和装や和髪は後ろからも見たいので、壁側に鏡を置いてくれたら……、と思う作品がかなりあったこと。図録にそのへんが掲載されているとうれしいのですが、やはり全部は難しいわけで。
そこはいずれこの人形たちのオーナーになる方のもの、ということなのかもしれませんね。
細(略)・その4【追記】あり
下記の件で、バレエのレッスン後、整体に行ったらYSDさんが出てきて釈明。
(1)非常にイライラした感じの口調
→そういうつもりはなかった。今後、言い方、話し方に気を付ける。(そうですね、ぜひ気を付けていただきたいですね)
(2) 名前を間違えられる。指摘したらムッとされたようだ。
→そういう名前の別のお客さんがいて、つい間違えた。ムッとはしていない。(ふーん。まあ「感じ方」と言われたらそれまでなんで)
(3)「いまお時間大丈夫ですか」と言わずに本題突入。
→焦って言い飛ばしたかもしれない。(その場で「名前の間違いを指摘されてムッとして言い忘れたのでは?」と言ったら「それはない」とのことでしたが、じゃあなぜ飛ばしたんでしょうね、不思議ですね)
(4) 指名予約をしていないのに「指名予約になってるんですけど」と言われて困惑。
→たしかに予約は指名予約なしだった。その予約がYSDの担当に落ちてきているので、確認のために電話をした。問いただしたつもりはなかったが、今後、言い方、話し方に気を付ける。(ふーん以下略)
(5)ルサンチマンの件
→YSDの施術後、KTUが担当だったので、もう自分の担当は外れたと思っていた。またYSDの施術後、Mmcさんに好転反応が出たと聞いたのがだいぶ後だった。(えっと、だから何?)
(6)情報共有の件
→今後、Mmcさんからご指摘いただいたのを機に、情報共有を徹底していく。(顧客の個人情報がキモの職業で、情報共有がこれまで徹底してないっていうの、コワくない?)
こんな感じです。話してるうちにまた怒りで血圧上がって頭痛がしてきちゃったり、怖くてちょっと泣いてしまったりしたので、深掘りはやめときました。KTUさんも泣いちゃったわたしにドン引きしてたし、もう転院するしかないな。と、帰りに寄ったミスドでちょっとしょんぼり。
【追記】リクルート側に問い合わせた返答、来ました(9/18,14:10)。