読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

2017-01-01から1年間の記事一覧

チベット好きの行ってみたい場所

今週のお題「行ってみたい場所」 出不精なので、あまり行ってみたい場所というのがない。しいていえばチベット本土や、インド北部でチベット文化の色濃いラダック。 ……なのだが、チベット支援に本格的に参加し始めた10年前から、おとな喘息になり、またやは…

『アウトレイジ 最終章』@TOHOシネマズ新宿

アウトレイジ 最終章 - 映画特報(15歳未満は見ちゃダメ) 新宿というか歌舞伎町で見ると、ふつう仕様のシアターなのに4DX状態だったりするのだろうか……、などと思っていたのですが、誰かの電話が鳴るようなこともなく、無事に見終わりました。 前2作を見て…

ハイジの時間

結局、吹き替え一回、字幕二回の計三回見ました、2015年、スイス・ドイツ合作の実写ハイジ。三回目はアニメ版ハイジを大人になってから初めて見た夫の人を連れて行ったのですが、その感想はというと、 「アニメのハイジがなんであれだけの話を52話もかけて語…

わたしが出会ったスゴい誤植

今週のお題「読書の秋」 とあるのですが、わたしがついつい読書中に読んでしまうのがいわゆる誤植、誤字脱字衍字(季節については「秋だけでいいのか、読書」で書いたとおり)。 今日は最近の読書の中で忘れられない誤植その他をご紹介。 亡びゆく言語を話す…

映画『仁光の受難』でボレロを踊っているのは誰?

東京・新宿の角川シネマ新宿にて、10月6日まで上映の『仁光の受難』という映画を見たのですが、その中で赤い円卓の上で能の女面をつけたダンサーが、モーリス・ベジャールの『ボレロ』をほぼまるごと踊るシーンがありました。踊っているのは「結樺レイナ」と…

『ハイジ アルプスの物語』(字幕版)@恵比寿ガーデンシネマ

アニメ版でおなじみの名シーン続々!『ハイジ アルプスの物語』予告編 こないだ吹替を見た『ハイジ アルプルの物語』をやはり字幕版でも。字幕というか元音声だと、感情の迸りが吹き替え版より直接的に感じられるなー。クララが激昂するところとか、と思いつ…

さーて、今秋の標的は……。

今週のお題「読書の秋」 前のエントリで、特になにもおすすめしなかったな、ということに今さら気づき、こっそり『もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵』を貼り付けてきた。 ついでにここに、今秋読むか、少なくとも入手はしておこうと思っている本を挙げて…

秋だけでいいのか、読書

今週のお題「読書の秋」 常々思っているのだが、なぜ「読書の秋」なのであろうか。夏は暑くて本が読めない、ということならば、いわゆる夏休みの読書感想文なる課題が出されることと矛盾する。 晴耕雨読という言葉があるが、それに照らせば、秋は晴耕した結…

『淳子のてっぺん』唯川恵

淳子のてっぺん 作者: 唯川恵 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2017/09/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 田部井淳子さん*1をモデルにした、田名部淳子を主人公にした、といってもエヴェレストまでの道のりは田部井淳子さんのほぼそのまんま…

『ハイジ アルプスの物語』(吹替え版)@恵比寿ガーデンシネマ

ハイジに花澤香菜!『ハイジ アルプスの物語』日本語吹替え版予告編 恵比寿ガーデンシネマで実写ハイジ吹き替え版。おんじ役が「おっぱいぷるんぷるん」アテレコ動画で有名なヒトラー役の人で最近、話題。わたしにとっては『ベルリン・天使の詩』の人。 ベルリ…

台風と甘味

台風が来るというので、コロッケではなく台風明けにつるんとしたものを食べたいな、と、ホマレ姉さん (id:homare-temujin)が夏にあげていたレシピでカルピス寒天を作る。つるんとした1ミリほどの透明な層の下に、細かくモロモロと渦巻く白いカルピスの層が重…

『静かなる情熱 エミリ・ディキンスン』@岩波ホール

岩波ホールでは9/15までなので、あわてて見に行く。 詩人として、あるいは才ある喪女としてあの時代に生きることの困難さはじゅうぶん、描かれていると思う。けれど、元英米文学専攻としては、エミリ・ディキンスンについての史実として知られていることと違…

『ELLE』@TOHOシネマズ新宿

ヴァーホーヴェンっぽい悪趣味とブラックな笑いを楽しめる映画『ELLE』。どの映画を見に行こうかと、前夜に町山智浩氏の紹介音声(テキスト版はこちら>http://miyearnzzlabo.com/archives/43536)を聞いていて、「この主人公はサイコパスなのでは……?」と思…

『ガラスの仮面』展@松屋銀座

・8/30:一回目 この日、ガラスの仮面展でびっくりしたのは、思ったより原稿用紙が大きくないこと。そしてあまりホワイトが入っていないこと。あっても目の描き直しか、ホワイトで描く部分。わたしは下描きとだいぶ違ってしまうことが多いので、プロはやはり…

ドッペルゲンガーの迷惑と困惑

ドッペルゲンガーはドイツ語では二重に歩く者の意味だという。見たら死ぬとか狂うとか周囲の人間と会話しないとかいう特徴があるらしい。 見たら死ぬ説に関しては、リンカーンの事例がよく引かれるが、これはドッペルゲンガーの出現ではなく、自身の葬儀の夢…

『ダンサー セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣』@ル・シネマ

銀のスプーンを咥えて、ならぬ、赤い靴を履いて生まれることの功罪の、主にネガティヴ面を突きつける映画。誰よりも美しく踊れるのに、踊るたびに痛みを伴う、というのは、赤い靴というよりも人間になった人魚姫の両脚のようでもあり。赤い靴を履いて生まれ…

『パリ・オペラ座 夢を継ぐ者たち』@ル・シネマ

やけに粗い映像や頻出するピンボケはあるものの、全編緊張感にあふれたドキュメンタリー。冒頭のエトワール時代のすでに大ベテランと思われるアニエス・ルテステュのジゼルの練習風景からして、驚かされる。エトワールでベテランでも、こんな基本的なことを…

オペラ座&ロイヤル夢の共演〈バレエ・スプリーム〉Bプロ@文京シビックホール

オペラ座と英国ロイヤルの二大バレエ団の俊英とベテランによるによるバレエ・スプリームBプロ。 Aプロでは最後の最後でマクレー先輩とサレンコ先輩とのドン・キの片手リフトが二度とも決まらず、オープニング作品の二人が凄かっただけにびっくり、ということ…

オペラ座&ロイヤル夢の共演〈バレエ・スプリーム〉Aプロ@文京シビックホール

前半はほとんどこの人の座長公演の趣。スターってこういうものだな、と目の高さにダンサーたちのトウが来る一階九列で実感。リンク先の動画のような演目もあり。ただ、マクレー先輩のつま先に見惚れる幕開けから始まったはいいものの、マクレー先輩とサレン…

イングリッシュ・ナショナル・バレエ『海賊』@東京文化会館

これに先立つ14日の『海賊』公演後、プリンシパルに昇格したアリ役のセザール・コラレスがとにかく凄い。スケート靴履いているのではという回転速度。そして3幕の白い花たちは阿片幻想表現でも白眉なのでは、とうっとり。ところで『海賊』というと、アリ役が…

イングリッシュ・ナショナル・バレエのコッペリア@東京文化会館

昨晩の公演が今夏の日本ツアー1日目。が、プロローグの一音めからして、あ、今日はダメな楽団……、という残念感。もう東京シティ・フィルハーモニック使うのやめてほしい! が、こういう時に限ってアンケート用紙のない公演だったり。そしてスワニルダが、ENB…

『ムーンライト』@アップリンク渋谷

ようやく見ました。いい映画ではあったけど、アカデミー賞ものか、というと、うーん……。去年のアカデミー賞白色漂白汚染からのバックラッシュなのかなあ、と思ってしまいます。腐女子なので楽しみにはしていたんですが、後半になるにつれ抒情性が鼻について…

映画『ラモツォの亡命ノート』初上映会@新宿歴史博物館

2008年の北京五輪を前に、中国内のチベット人の本音をインタビューして回ったドキュメンタリー映画があります。原題はチベット語で『ジグデル』(=恐怖を乗り越えて)。この映画を撮り、映画の進行役も務めたドゥンドゥップ・ワンチェンは、ただドキュメン…

『草原の河』@岩波ホール

とにもかくにも主演のヤンチェン・ラモの演技がすごい。『ミツバチのささやき』のアナ・トレントを凌駕する、子役というより女優な演技。冒頭、お父ちゃんが嘘をついている時の目つき、顔つき! いま中学生くらいだが、どうしているのだろう。ミツバチのささ…

Howling in the Night 2017―押井守、戦争を語る―@六本木ヒルズ

昨日は毎年恒例、そのために休みを申請してる、押井守まつりこと、「Howling in the Night 2017―押井守、戦争を語る―」の日。実写攻殻をメディアで激賞してたのでその裏とか撮影現場土産話と、タイトルどおりいま現在の状勢についての話などを楽しみに出かけ…

TUFS Cinema チベット映画特集@東京外大府中キャンパス

東京外語大府中キャンパスでのチベット映画「無料」上映会。アクセス悪い場所での昼12時開場というのは、ふだんその時間にようやく起床する自分にはつらいのですが、映画2本にトークイベント付きなので、がんばって行ってみました。【1】1本目の『ティメー・…

『ゴースト・イン・ザ・シェル』@3D・字幕版・IMAX・TOHOシネマズ新宿

見る前後にこの景色が見られるのは新宿IMAXでの余禄。 【実写攻殻ネタばれ注意】 というか、そもそもバラすネタがあるのか? と既視感の嵐に思う実写攻殻ですが、まあまあ楽しめましたよ。そしていろいろと恐れていた事態は起こらなかったけど、別の事態…

ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映「アニメーションの神様、その美しき世界」@シアター・イメージフォーラム

イメージフォーラムで3/31までなので、あわてて見てきた。昔見た「霧の中のハリネズミ」「話の話」を脳内で美化していてがっかりしたらどうしよう、と思っていたら、前夜なかなか眠れなかったのだが、実際、ふたたひスクリーンで見ると、デジタルリマスター…

ルキノ・ヴィスコンティ『家族の肖像』@岩波ホール

同じヴィスコンティの『ベニスに死す』と、ルネ・クレマンの『太陽がいっぱい』を思わせる。どんな美女や美少女をキャスティングしても、やっぱりヘルムート・バーガーだけがヴィスコンティにとっての主役で女神だというのが、大画面&デジタルリマスターさ…

cuisine et vin aruru(キュイジーヌ エ ヴァン アルル)

東京文化会館でバレエを見た後は、予約できれば湯島ワイン食堂パパンに行くのですが、今回Bunkamuraなので、新しくお店を開拓。cuisine et vin aruruという小さなビストロです。味は意外と薄味で、素材のよさが引き立つ感じ。健康に良さそうなフランス料理!…