読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

読闘

『スコット&ゼルダ』@天王洲銀河劇場

表現者は抉られるところの多いだろうテーマ。「あなたの書くべきもの、書きたいものはゴシップとスキャンダルでしょ」(うろおぼえ)とインタビュアーに言うゼルダのセリフは、その後にイエス・キリストのイスカリオテのユダへのあの言葉「あなたがしようと…

勝手に値付け、しないでほしい

あっ、また帰りに読む本を読み切ってしまった……。と、ぼんやり歩いていたら、ラテン系っぽい背の高くないがっちりした若者に指笛を吹かれたうえ、流暢だけど間違った日本語でナンパされる。いわく、「わたしたちと一緒にワインを楽しみませんか!」。わたし…

チベットと中国と日本

夫婦でかかりつけのクリニックで、チベット関係のチラシを置いてくださるとのことで、通院がてら持参。チベットの現状についてあまり日本で報道されないことについてのからくりを説明する。「日中報道協定っていうのがありまして、日本で中国政府に不利な報…

チベット僧のための抗議行動

麻布の中国大使館前で午後1時から2時まで、在日チベット人と日本人チベット支援者20人弱で、テンジン・デレク・リンポチェの死因を公開すること、リンポチェの家族を解放すること、チベットの自由、人権の自由などを訴えてからの出社。在日チベット人女性の…

Howling in the Night 2015〜押井守、《戦争》を語る@アカデミーヒルズ49F

29日夜は恒例の226イベント、と言っても押井監督の監督業が盛況なおかげで、2/26から昨今開催日がずれつつある「Howling in the Night 2015〜押井守、《戦争》を語る」でした。現地では『GARM WARS 白銀の審問艦』が売られてましたが、わたしは『監督稼業め…

グスターボ・ドゥダメル指揮 ロサンゼルス・フィルハーモニック@サントリーホール

LAフィル×ドゥダメル、一階6列中央寄り。音としてはもう5列か3列後ろの方がいいかな。しかし楽団と指揮者の一体感は、一昨年のリゴレットや去年のウィーンフィルよりずっと上!ドゥダメル、リゴレットではお仕事はちゃんとしますよ、ウィーンフィルは、特徴…

フェリックス・アーヨ ヴァイオリン・リサイタル@津田ホール

ヴァイオリンのアーヨとピアノの岩船のスタミナと超絶技巧に、とくにアンコールになってから客席が翻弄された夜でした。予定されていたプログラムはヘンデル ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ニ長調 op.1-13ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調 op…

映画『アメリカン・スナイパー』

話題の映画で満員だったにしては、音楽なしのエンドロールなのに、その途中で立って帰る人がとても少なかったのが印象的。こないだのドレスの色じゃないけれど、見る人の中身によってそうとう見え方が違いそうな映画でした。わたし自身は厭戦映画だと思った…

『革命の季節』重信房子

革命の季節 パレスチナの戦場から作者: 重信房子出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2012/12/27メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (2件) を見るいろいろと腹立たしい本だった。椅子椅子団に絡めて、アラブの対西欧側の視点がわかるかと読んで…

『辞書を編む』飯間浩明

辞書を編む (光文社新書)作者: 飯間浩明出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/06/21メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る三浦しをん『舟を編む』を読んだり映画版を見たりした方にはぜひ。まだの方は文庫化もしたのでぜひセットで! 著者の言葉オタ…

Bunkamura25周年記念 キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展

もう会期は終わっちゃったんだけど、というかぎりぎりで見に行ったのですが、Bunkamura25周年記念 キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展はとても面白かったです。サモア諸島で現地の人々に大歓迎された、というエピソードにはジョルジュ・ペレ…

『ライナー・キュッヒルが贈るブラームスの世界』@ヤマハホール

聴いてきました。痺れました。心もですが、物理的に、腕が。なにせ重力感覚とか平衡感覚などまで操られるような凄い演奏! 知らず知らずに力が入ってたのか、一楽章だけで右腕が痺れてたり、歌の翼に、ならぬ、音の翼に完全に乗せられて、自分の足が床に着い…

種村季弘の眼 迷宮の美術家たち@板橋区立美術館

10月19日までの種村季弘展のために西高島平へ。駅前でなにか食べてから迷宮に挑もうと思ったのだけど、スリーマートなる謎のコンビニと、牛すじカレーのあるラーメン屋以外にとくにお店はないみたい。高い建物はなく空が広くて、倉庫と高架道路と住宅街の街…

日本SF展@世田谷文学館

来た見た買った。たぶん2時間か3時間くらいSF世界を彷徨ってました。わたしが会場に入った直後、SF嫌いのおかしなおっさん、いや、おじいさんが、わざわざ2階の展示室の入り口まで来てSFは文学じゃないとかって大声でディスってたのには閉口したけど、展示を…

「たよりない現実、この世界の在りか」展@資生堂ギャラリー

http://www.shiseidogroup.jp/gallery/exhibition/これを書いている22日の金曜日までの展示。アリスの落ちたうさぎ穴にありそうな、あるいは村上春樹作品に出てくるようなホテル。不安でもって感覚を掻き回す、という点ではお化け屋敷にも似ているけれど、自…

SIMONDOLL 四谷シモン@そごう美術館

横浜そごう美術館で四谷シモン人形展。15年ほど前に新宿小田急で見て以来なので、美術雑誌の誌面でしか知らなかったあれやこれやから、2000年代の作品、ずっと気になっていた作成方法に衣装や靴の裏話も知ることができて、大満足。なにより人形たちの周囲を…

祝! トゥンドゥプ・ワンチェン is Free, Now!

北京五輪前の中国国内のチベット人の意見を聞いたドキュメンタリー映画を監督したことを罪として、不当な裁判で6年も収監され、一度は刑期を延長されていたトゥンドゥプ・ワンチェンさんが、今日とうとう、予告どおり解放されました! 天安門25周年で中国国…

イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる@国立新美術館

ムーミン展をギリギリで見に行って後悔したので、こちらの「イメージの力」展へは平日昼間に行ってみました。だがしかし、展示物をゆっくり見て、最後の記録映像も夢中になってみていたら、閉館時間過ぎて最後の退出者になってしまいました。たぶん3時間くら…

ポコラート宣言 2014@アーツ千代田3331

18日に最終日の「ポコラート宣言 2014」を、友人に教わって見に行ってきました。アウトサイダーアート的なものあり、細かな作品あり、大作ありで、言語化できないパワーにすごい当てられました。仕事の日じゃなければ延々5時間くらい見てたかも。「ポコラー…

MOOMIN!ムーミン展@松屋銀座

ムーミン展最終日、がんばって開店直後に行ったにも関わらず、混み具合は朝のラッシュの電車のごとし。そこを変な風に首を伸ばしたり、かがんだりして作品を見てたら、いつのまにか2時間経ってました。そして、展示会場を抜けたムーミングッズ売り場もバーゲ…

さよならクラフト・エヴィング商會実店舗

この日は諸々の用事の合間に世田谷文学館に行っていました。3月30日で展示の終わる「星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会」のリピート観覧です。さすがに平日なのですいてたけど、平日にしては人が多い感じ。チケットは、以前のものはもぎ…

星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会

しばらくここに住まわせてください……! そう言いたくなる世田谷文学館の「クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会 星を賣る店」、3月末までやっています。 一回目は2月下旬に行きましたが、3月末までの会期中、もう一回は行きたい! 家族は会場内に自分に…

「柳川静脈」完成披露試写会@ボートレース江戸川

前日は低気圧と寒さでぶっ倒れてましたが、晴れてくれたので参加してきました。「柳川静脈」というのは、『東京静脈』から始まる、都市を流れる川から都市を眺めるというコンセプトの映像作品の最新作。今回、クラウドファンディングで制作協力した人向けに…

『同志社大学神学部』

同志社大学神学部作者: 佐藤優出版社/メーカー: 光文社発売日: 2012/11/17メディア: 単行本 クリック: 16回この商品を含むブログ (11件) を見るかつての神学部生と学生運動の関わりと著者の学生時代のその結果を、かつての学生運動の論争録と、著者と友人、…

メモを取るデバイスの選択について

ひさびさに講演を聞きながら夢中でメモを取る、というのをやったのですが、今後のこういうメモの入力デバイスについて、ふと考えてみました。これまでこういう機会には紙のノートにペンでメモしていたのですが、上記はiPhoneのフリック入力ですべてメモしま…

『地球史の中のチベット』@常圓寺

用事と用事の間で前半の講演部分だけは聞けそうだったので、チベット文化研究所主催の中沢新一先生の講演会に行ってきました。お寺に着いたら、ちょうどペマ・ギャルポさんがいらしたので一緒に入場するかたちに。中沢先生のお話が予定より少し延長して後、…

Nowhereman Exhibition 2013 TOKYO「Poetry And Pastry」@原宿ROCKET

やまない雨のなか、阿佐ヶ谷から原宿へ。ギャラリーを見つけられず周囲を三周ほどしながら、ツイッター情報で知ってからどうしても行きたかった、ふだんは京都で活動されているNowheremanさんの「詩と洋菓子」の展示へ。欲しかった、食べたかった二つが残っ…

「新聞校閲という仕事」@阿佐ヶ谷バルト

もじもじカフェのイベントで、朝日新聞社の校閲記者であり、社外ではJIS漢字の人でもある、比留間直和さんのお話をうかがう会に。ほんの一時期、わたしも新聞校閲のお仕事をさせていただいたことがありますが、種々雑多なニュースを、日々、限られた時間で校…

『Drinking Glass―酒器のある情景』@サントリー美術館

先日、友人に誘われて「Drinking Glass―酒器のある情景」をミッドタウンに見に行きました。展示品はすばらしいものが多々あり、量的にもガラスの酒器の歴史を概観できるものが並んでいます。個人的には、ローマ時代やササン朝ペルシャ時代の古代ガラスが、発…

初の朝ヨガ教室

昨日は予定していたとはいえ、予想外に「自分の身体の声を聞く日」でした。まず朝10時、先生が産後復帰された勤務先の近くのヨガ教室へ。産前の先生は、「9月末でお休みに入ります」と言っていたのが、「まだ大丈夫そう」と言ってひと月、ふた月とクラスを延…