読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

妄想

バレエに見る新型コロナとの闘い

Kバレエカンパニーの『カルミナ・ブラーナ』 特別収録版をリモートで見た。 宣伝画像ではKバレエを率いる熊川哲也が、 陶酔したように目を閉じる若き美形ダンサーと絡んでいる写真が使 われており、 BL妄想癖のある身にはかなり訴えてくるものがある。 www…

ドッペルゲンガー包囲網

ええ、また出ました。わたしのドッペルゲンガー。 今度はしばらく会えてない友人にです。 「ついに私も会えた!!!」ってドッペルゲンガーはレアキャラか? って、レアキャラですね。「お正月に●が原宿で見た」というのは前回のドッペルゲンガー記録のこの…

鬼のような速さで

今週のお題「鬼」で思うのは、新型コロナとそれへの研究や対応の猛スピード具合。あっという間に古びてしまうだろうから、コロナ禍下をテーマにした創作SFは薄い本にするつもりなく、ブログ以外ではサークルの月報のようなものに専ら載せているのだが、それ…

天使と社畜

岸壁の下、うつ伏せで浮かぶサンタクロースを見下ろしてトナカイのルドルフは叫んだ。 「これで解放されるぜ! 野生動物なのに社畜にされるのも、もう終わりだ!」 同僚のトナカイであるダッシャーが呼応する。 「楽しい秋に、休日返上でおもちゃや材料を工…

映画『私をくいとめて』@ヒューマントラストシネマ渋谷

kuitomete.jp 能年玲奈(のん)を心置きなく鑑賞できる映画でした。のんの鼻の付け根ってけっこう上のほうだったんだな、とか。 というと「アイドル映画かよ?」と思われそうだけど、アイドルがアイドルであるというだけで夢中になれる年齢をだいぶ過ぎてし…

マクドナルドで告げられる運命

コーヒー味のお菓子に目がないので、ティラミス味の三角パイを食べに、うっかりマクドナルドに行った。 開けてちょっと後悔。このパイは焼いてあるんじゃなくて揚げてあるし、猫舌のわたしは中のクリームが熱くてうまく食べられないのを忘れてた。 ちゃんと…

レッツ軽率ライティング!

例年なら古本まつりの神保町、今年は「神保町ブックフリマ」と、 note.comと「おもしろ同人誌バザール」が開かれました。 hanmoto1.wixsite.com どちらも新型コロナ感染防止対策が取られていて安心。といっても前者は「本の雑誌」社さんにしか行かなかったの…

黒タピオカ入りバニラミルクの精

オフィスビルの10階でひとり深夜残業していたコロナ禍の、残暑厳しい秋の夜だった。ベランダ方面から窓になにかぶつかる音がするので振り返った。うわっ、誰かいるし、窓ガラスこつこつ叩いてる!強盗か? しかしそいつは強盗にしてはおしゃれすぎる格好をし…

エロティック笹団子

約一か月ぶりのご無沙汰でした。さて先日、好奇心に抗えず、変わり餡の笹団子を買ったのです。 スタンダードな笹団子に食い込むギラギラしたどぎつい紐の色が、なにかを思わせる……。そこで、笹団子の郷に所縁のある旧友に知らせてみました。 わたしたちは入…

ペンギンの島に桜咲くころ

「ペンギンの島」というゆるいスマホゲームを秋からずっとやっているんですけど、続いている理由はペンギンほか動物たちの造形や動きのかわいさと、妄想族ならではのアテレコや妄想・空想。 今日は、現実世界より遅れて桜の咲く季節になったペンギンたちの世…

新型コロナ後の『ヘンゼルとグレーテル』

「ちょっとおばあさん、このお菓子の家、困るよ~」 「なんだね駐在さん」 「新型コロナのウイルスが心配だから、一つずつ個包装にして家の屋根や壁に吊り下げたり貼り付けたりして。あと二人以上がお菓子の家に近づいたら、二メートルずつ離れてもらってね…

パンとか同人誌とか

お題「#おうち時間」で思い出した。自宅勤務になったら、という想定で、いろいろ買っていることを。 ◆冷凍パン まずは冷凍パン。 どうやらビュッフェなどで使われるはずだったのであろう、一つ一つは小さめサイズの無添加の冷凍パンが、一パック二十個という…

不安な空

今週のお題「カメラロールから1枚」で、四月で区切ってカメラロールを眺める。 この四月の一枚と言ったら、これかなぁ。 自分の不安な気持ちがそのまま投影されているみたいな空だった。 次点はこれ。 駅の掲示板みたいなところにニュース写真が五枚くらい貼…

頭が重い

気分的なものでも、頭痛の症状でもなく、頭が重い。正確には、髪の毛が重い。 わたしの髪の毛は量が多い。太くはないがやけにキューティクルがつやつやして丈夫な髪が、かなりの密度で生えているのである。「3密」どころじゃない。いや、もしかしたら毛穴一…

【気になる言葉】「褒められる」「ステイ ホーム」

四月二十八日の新聞朝刊一面のコラムになんともいえない情けなさを感じた。 いい大人が生活や人生の目標に「褒められる」ことを置くというのが、精神的に不健全というか幼稚に感じられたのだ。さすが「チコちゃんに叱られる!」とかいうタイトルの番組が冷笑…

香る時間でリフレッシュ

医療職とかではないけど、わたしの仕事は「政府により事業継続が求められている業種」。医療職や介護職、運輸業は出勤継続していることが話題になりがちですが、インフラ業や製造業も「#おうち時間」を過ごす人がおうちから出ないでいられるよう、新型コロ…

おうちに籠れないわたしの「おうち時間」

イースターは来たけれど、主の復活を祝うような気分にあまりならず。おやつではイースターエッグ形のショートブレッドを食べています。 そして、お題「#おうち時間」で自宅にいるときのことを考えてみる。わたしが三時間以上、自宅にいるときは、寝てるか読…

さいきんの日記

‪◆鵜飼いとフォアグラ 鵜飼いの話になった。‬ わたし「鵜飼いってほんとひどいよね、鵜の上前を…」‬ 夫の人「上前どころか!」‬ わたし「えー、仕事上がりにはもらえてるんじゃないの、鮎」‬ 夫の人「鮎だといいね……」‬ わたし「鵜『この混合餌相変わらず不…

シレジアを探せ

ふと思ったのです。シレジアって、どこだろう。バレエ『ジゼル』のあらすじには、こうあります。 ぶどう栽培を営む村。母親とともに暮らす娘ジゼルは、ある若者──じつはシレジア公爵アルブレヒトと恋に落ちている。(パリ・オペラ座バレエ団『ジゼル』あらす…

パリ・オペラ座バレエ団『オネーギン』@東京文化会館

先週の厳重な体制に加え、「舞台の出演者に対するブラボーなどのご声援は、飛沫感染防止のため必ずマスクをご着用のうえでお願い申し上げます。」などの注意事項が加わっての公演。 www.nbs.or.jp マチュー・ガニオのオネーギン回と迷って、ユーゴ・マルシャ…

ストーリーが歪むほどの美

ありえないけど、仕事がなくてお金はある、という状況なら、パリオペ全日通ってるんだろうなあ。だってやっぱりマチュー・ガニオのアルブレヒト、見たいじゃないですか! ただオネーギンは……、なんというかマチューが美しすぎてストーリーが変質してしまう気…

アヴィニョン捕囚は「捕囚」といえるのか?

アヴィニョン捕囚、別名では「教皇のバビロン捕囚」とも呼ばれているけど、昔からこの名称と別名に納得しがたい。 まず、かたやユダヤ教、かたやキリスト教の出来事であり、次に、アヴィニョン捕囚の内実はバビロン捕囚に擬えるようなものではない。 バビロ…

『シュヴァルの理想宮』@恵比寿ガーデンシネマ

映画『シュヴァルの理想宮 シュヴァルの理想宮』本編映像~理想宮作り~ 奇人変人を見に行ったはずなのに、世の生きにくさと死による救いに泣かされて帰ってきました。おかしいな……。 クリスマスに見ようと思っていたわけではないのですが、ちょっとしたこと…

キラキラ地名・インターナショナル・シティーハンター

◆キラキラ地名 南アルプス市が誕生した時にも驚かされましたが、山形市アルカディア、という住所があると知って、キラキラならぬクラクラしています。ここで育つと、わが青春のアルカディアになるわけか。 わが青春のアルカディア [DVD] 出版社/メーカー: TO…

待降節なのでクリスチャンぽいことを書く

ああベツレヘムよ などかひとりほしのみにおいて ふかくねむるしらずやこよい くらきそらにこのよのひかりの てりわたるを この歌詞の「ほしのみにおいて」を「星の身において」=「占星術的な何か」だと思っていたら、「星のみ匂いて」だと知ったときの納得…

冬コミ予定はコピー誌

夏コミで暗黒通信団から『クズ度で見る古典バレエ』を出しましたが、冬コミは神戸暗黒通信団からコピー誌を出す予定です。 これ↓はボツにした表紙案。ある意味、闘病モノですが、暗くはないです。タイトル・書影などはまた後日! https://twitter.com/kobe_a…

わたしには故郷がない

わたしには故郷がない。これは、生まれた国が地図上にもうないとかそういう話ではなく、ホームタウンといえる場所がない、という意味だ。 小さい頃のことを思うと、理想とされる町に住んでいたのだと思う。その町というか住宅街は日当たりのよい丘の上で、高…

【気になる言葉】足蹴り/ポーク/豚コレラ

十か月ぶりに戻ってまいりました、「気になる言葉」シリーズ。今回も複数セットでお送りします。 ◆足蹴り 足蹴にする、からの転用なのだろうか。しかし、蹴るのは足で行う以外にどこでできるのかというとを考えると、「朝の朝食」のような重複表現なのでは。…

読書妄想『こんな雨の日に 映画「真実」をめぐるいくつかのこと』

読書しているときに、本題とはたぶんあんまり関係ない寄り道的なエピソードに引っかかって、そこから妄想が始まることがよくある。えっ? 読書中だけじゃないだろうって? ええ、まあ、そうですね。 たとえば道を歩いていてふと見かけた進学塾のこの窓には、…

モエレ山で親指を挫く

北海道旅行の最終日、モエレ山に登った。モエレ山は札幌郊外のモエレ沼公園にある高さ52メートル、ほぼ左右対称、遠景からはなだらかでのどかに見える人工の山である。そう、遠景からは*1 しかし、このモエレ山、登り始めると途中からいきなり斜度が激しくな…