読んだり食べたり書き付けたり

霊長類ヒト科アゲアシトリ属ジュウバコツツキ目の妄想多め日録

2006-01-01から1年間の記事一覧

『白洲次郎 占領を背負った男』

ビルドゥングス・ロマンとして、単純に面白い。集中してあっという間に読み終えてしまった。近現代歴史小説がみんなこんな内容と構成なら、おじさんたちが読みふけるのもわかる。 けど、日経の連載小説って、別にこんな血沸き肉踊る実話ルポものじゃないよね…

『楽園への疾走』

自分と同種のものしか認めないヴァギナ・デンタータによる、恐るべきディストピア。 それが、うなされそうなほどまざまざと描き尽くされます。SFというより、ホラー。しかし、なによりホラーなのは、これを翻訳で読んだひとはたいてい、サティアンを思い出…

『もさ子の女たるもの』

自分が転職ばっか寄り道ばっかの人生なので、ひとつの会社にある程度以上勤めてる、いわゆるOLさんって、どういう気分なの? とか考えることがあります。 で、このエッセイ、っていうかウェブ日記の書籍版を読んで、なるほどー、と。 著者がお固い体質の会社…

ヨロヨロン 束芋@原美術館

8月27日までの束芋展*1。日が落ちてからでないと見られない作品があるとのことで、きのうは水曜夜の開館延長日に女子3人で。まず最初の印象としては、原美のキャパと、展示物の総量およびレイアウトが噛み合ってなくて、どうにも雑多、ということ。アニメ…

ハコいっぱいのイモ

『ヴァニシングポイント』

『31歳ガン漂流』は、読んでいた。しかし、こちらは手付かずだった。なぜかといえば、若くして恋人、いとこ、友人に死なれて来た身には、自分と同年代の著者の、若死にがテーマの小説はキツすぎる、という予感があったからだ。そういう意味では『31歳ガン漂…

明日は細田版『時をかける少女』をテアトル新宿で!

先日、見てきました。すんっっっっごく、よかった! これぞSF、これぞ青春、これぞ映画!恋愛について、「あのとき、あんなこと言わなきゃよかった」とか、「あのとき、思い切って行動してたら」と、思ったことのある人、すべてに見てほしい。すごい混んでて…

健二は健二でも小沢じゃなくって

泣き濡れております。ええと、ドイツ映画祭、一本も見られずに糸冬〜了〜Onz…気を取り直して、次。 しかし、ここでも見たいこけら落としが平日! ヴィクトル・エリセが見た溝口健二、聞きたいよぅ…http://www.kadokawa-herald.co.jp/mizoken/index.html

『立喰師列伝』、

第2日テレより配信中! 立喰師列伝とは? 歴史の闇にその名を刻んだ者たち あらゆる飲食店を戦慄させた伝説の仕事師、人は彼らを<立喰師(たちぐいし)>と呼んだ。 時代を超え現れては消えていく立喰師たち。この物語は立喰師と飲食店主達の、大真面目かつ可…

『日本の個人主義』

日本において個人主義がどのように捉えられてきたか、についての「大塚久雄の所説をいわば合わせ鏡として利用し」た、概観的なガイド。まだ途中ですが、読みやすいです。『寝ながら学べる構造主義 ((文春新書))』のような読みやすさ。 それにしても、本書で…

転載ちらほら

他の場所で、同じ名前でメモしておいたものを、ちょこちょこ転載しています。2002年とか2003年に書いていたもの。 そのひとつが「失われた身体感覚について/あるいは豆とご真影」なのですが、これを転載したところ、このニュースが。 ほかに、どこのか忘れ…

丑の日なので

平賀源内のコピー*1に踊らされるまま、うなぎを食べに。いちのやは、混んでいるだろうと思ったけど、午後8時半の時点で20組2時間半待ち! ということでやめて、花菱へ。ここはタレがさらっと薄味で、好みなのです。今日も、おいしい。とはいえここはうなぎ…

神谷町オープンテラスの夏

なんだかもう、夏ですねえ、と、冷たいほうじ茶と豆乳タピオカをいただく、お寺のテラス*1、正午。午前中に御成門で所用があったので、お、これはひるどきをオープンテラスで過ごす絶好のチャンス! とばかりに、ボーダフォンのふもとで玄米おにぎり弁当500…

通常営業の夏

どれくらいの確率なのか?

と、ふと考えた。なんだか、今年も去年もその前も、七夕が晴れて、水ようかんのような夜空に星を見たという覚えがないのだ。で、検索したら、こんなデータ*1を見つけた。 東京での過去10年間の七夕の夜の天気を調べてみると・・・2003年 曇時々雨 2002年 晴一時…

七夕が曇りがちなのは

DCPRG@渋谷O-EAST

新曲多めというのもあってか、おおむねフロアの反応はおとなしめ。が、新曲とおなじみの曲とのコントラストのせいか、一曲ごとに混沌は増していき、各自そのなかから自分の踊りたいリズムを取り出す、といういつもの踊り方へ。知ってるはずの曲も、はじまり…

それにしても7/4のDCPRG、

菊地さんの6/27付けの日記*1「プロセッション」を読むと、 バンド結成以来、最大規模のツアーとなりますので、メンバー一同、ツアー・クルー一同、何と申しましょうかねえ。かなり獰猛になっています(勿論、ワタシもですよ。獣化しすぎて頭からロシアン・フ…

「ふらふら」にくらくら

気付いたら、新聞連載中の、金鳥小説「ふらふら」*1に夢中です。一回限りのおふざけかと思ったら、話がちゃんとつながってて、しかもローテンションで、たいへんよろしい塩梅。ネット情報では、なんとこれ、ラジオ小説も放送しているらしい。ううっ、秀治の…

なにげなく、RAM RIDER

You Tubeでふと検索してみたら、季節外れなんだけど、あんまり素敵なPVな「SWEET DANCE」に見とれる。ほかに、「HELLO (Mandarin Version)」なんかも見つけて、ほくほく。あ、ご本人写ってますね、これ。

店名失念!

昨日、スタイリッシュとは無縁の展示を見る前に、そこまでの長い道程の途中、すてきな外観のお蕎麦屋さんに入りました。ここのお蕎麦が、じつに、じつによかった。蕎麦粉の産地が手書きで張ってあるのが、暑くて開け放しの引き戸から見えて入ったのですが、…

カルティエ現代美術財団@東京都現代美術館

あの、どの駅からも遠い東京都現代美術館に行ってまいりました。だって、「世界で初めての大規模なコレクション展」「主に注文制作の展示・収集をとおして、同財団は20年に亙り、日本をはじめ様々な国で活躍する作家をヨーロッパで紹介してきました。」*1な…

身も心も

筋肉痛はDCPRGのせいだけど、頭の中ではずっと、面影ラッキーホールの残響が鳴り響いてます。完全にヤラれちゃったなあ。と、いうわけで、さっそくCD注文。早くこの頭の中の不完全な残響を、完全な一曲で払拭したい!

DCPRG

ちょっと久々だったのだけど、さらにパワーアップしてた。凄かった。新曲なのか、聞き覚えのない緩い曲を延々。「うわぁ、こりゃDCPRG版の『春の祭典』だわ!」とぞくぞくする、内部で確かに何かがうごめいているのに、表面には完全にそれが現れてはこない、…

サイプレス上野とロベルト吉野

ほんとにヒップホッパーなのか、ヒップホッパーのふりしてヒップホッパーも含む世界に毒づいてるのか、いまいち図りきれない二人組。だって、初期の電気グルーヴとかバカドリルとかを濃厚に思い出すサブカル臭が漂ってるんだもの。DJ係のロベルト吉野の凶暴…

面影ラッキーホール、すごかった。

脇を固めるホーン隊の女性の出で立ちからして、岡村ちゃんが大好きなんだろうなあ、という昭和でおやじなムード歌謡ロック。そのホーン隊の登場、そしていきなり一曲めで、もう完全に気持ちを持ってかれる。その一曲め、おばあちゃんのお友だちの、大正生ま…

カヒミ・カリィの「Crazy He Calls Me」は

甘くてつるつるしている。蒸し暑くなってきたせいか、疲れて帰る電車中、「Crazy he calls me/Sure, I'm crazy」から何度も、カヒミ&菊地コンビの声がリピートされるようになった。ところで、ふと思ったのだけど、この歌の冒頭、「I say I'll move the mou…

『機動警察パトレイバー2 the Movie』

また見たい周期に入ってたので。それにしても、元ネタのOVA『二課のいちばん長い日』が、気になる。クーデターを起こすのが後藤隊長の旧友の自衛官、という設定は、映画とはまた違う切なさを醸し出してそうで。

『楽園への疾走』

わくわくといえば、これをいつ読み始めようかとわくわくしてます。ちなみに現在、毎日2冊ペースで『マリみて』を読んでいる最中。『チェリーブロッサム』まで来ました。

割烹着とか雨コートとか合皮半巾帯とか

うっとりといえば、だいぶ前に居内商店に注文していたものが、ようやく届きました。割烹着は、着物でお友達のおうちに行った時くらいにしか使わないかもしれないけど… いやいや、着物でおもてなしのときに、自宅でも使うか。合皮の半巾帯は、変り種好きなの…